せっかくだから『地球最後の男』になった夢の話をする

 お疲れ様です、幽冥牢彦です。

 まあ、タイトルの通りなんですが、正直ぶったまげましたね。一部、己の孤独さを痛感させられる夢でした。

 勿体ぶるほどの内容ではないので書いていきましょう。


 舞台は日本。

 わたくしは良く知っている全くの赤の他人(夢にありがちですね)と同居していましたが、その時点で既に全人類が地球規模の危機にさらされていました。

 周囲の人間が何か別の生命体に生まれ変わって行ってしまい、それは現在の人類をどんどん取り込んで一大勢力になっている。

 しかも、その勢力からの声明などは一切なし。

 それらの情報が、脳内にあります。

 家の中ではネットやテレビなどの情報も流れておらず、皆、沈黙していました。籠城している様な気配でしたので、状況は最早どうにもならない感じだったのでしょう。

 薄暗い室内で、ただただ、その回避しようのない上に、どこからどう侵入して来るのか分からない変化におびえていました。


 気付くとわたくしは、丸くなって眠ってしまっていた様です。

 が、眠りに落ちる前後の事を考えるよりも先に、異変を察知しました。

 少年の頃、暴力を辞さないクラスメートらから必死に逃れようと、その辺の物陰に隠れている時の、あの背後が気になって仕方がない感じがずいずいと皮膚を押して来るのです。

 向こうはこちらが覚醒している事に気付いているはずで、それでもそこに立ち尽くして、じっと次の反応を待っている……そんな感じ。

 そんなのが室内にいるという事は、皆は既に―


 閉じている目を開けるのが恐ろしい。

 そして夢の中のわたくしの好奇心や生存本能はやたらとせっかちでした。

『確認せよ』

と内側からつつくつつく。

 そして、それは間もなく、

『相手の正体が分からないまま、やられてもいいのか』

という疑問に変わって来ました。

 好奇心、貴様……しかも、瞼がどんどん開いていくではありませんか。




 蛍光の緑色の人型のライン、アスファルトの容貌をした者達、としか言い様のない、何かが、二人いました。

(うっ)

 わたくしの意識はそこで途絶えました。

 精神が持たなかったのか、乗っ取られたのか、それは分かりませんし、確認し様がありませんでした。





 次に、こちらは更に世界観があやふやなのですが、『彼ら』の視点である事は分かりました。

(マルチエンディングを全部見せていく、だと……!?)

と内心ツッコミを入れたのは覚えています。

 自分の身体は見えませんが、どうやら既に仲間にされた様です。

『彼ら』の世界はとても穏やかでした。

 何故か外におり、そして遠くに広大な荒野と、所謂丸裸の山が見えます。

『彼ら』の文化などは分かりませんでしたが、宇宙から訪れた方々であり、

『普通に交流しようとしたんだが、こうなったんじゃよ』

という成り行きらしい。その情報もいつの間にか、頭にありました。

 もしかしたら、口語を用いない文明なのかもしれません。


 どれほど尽くしても仲間外れにされたり、職場から切られる事が多かったからか、人類がサラッと変わってしまった事などへの不安や怒りなどは、特にありませんでした。


(さよけ)

と思いました。

 これからは彼らの一員として生きていく。

 衣食住、未来への漠然とした不安なども特にありませんでした。


 うわぁ、それだけでもとてもとても、心がかる~い☆


 そこで、目が覚めました。




 目が覚めたのはいいんですが、その後も眠気に包まれており、昼まで起きられませんでした。

 そういうお話でござる。




 ではまた(`・ω・´)ゞ

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