せっかくだから『大人大人と言われるが、実はこうなのだぜ』という点を挙げてみる

 お疲れ様です、幽冥牢ゆめろうです。

『クヒャア! お前も今日から成人なんだよォ!!』

という烙印を押されてから(言い方)、22年ほど過ぎたのですが、

『大人という立場になってから分かった事』

というものをね、今回は挙げてみようと思います。

『男のくせに我慢しなさいよ!』

とか

『女ならこれくらい察してみせろよ』

とかいうマウンティングを取ろうとする言葉が飛び交う世間ですが(実際どちらの言葉にも等しく『くそくらえだぜ』と思う)、言葉で言ってくれないと分からないよね、誰だってさ。


 さて、まずはこれですね。

・大人だって

『大人って汚ねぇぜ』

と思う。

 これですよ。

 社会に出て何年経とうが、独立しようが、世界ランキングの大富豪にでもならない限り、圧倒的多数が『使われる人』です。『雇われ』というポジションですね。

『その事実に対する理解が、足りなさ過ぎるんじゃないのかね、君』

と言いたくなる事と隣り合わせ。それが社会人としてもほとんどの人に当てはまる事実ではないでしょうか。

 同僚だと思っていた誰か、後輩だと思っていた誰か、直属の上司だと思っていた誰かから

『リーダーでしょ、大人でしょ、あんた!』

と言われ、その場は収める事が出来たり出来なかったりしつつも、内心しょんぼりして、一人、自分に何らかの形でご褒美をあげる。望まぬハードボイルド。

 その時に思うのです。直接的だろうと回りくどくだろうと、まず確実に

『大人って汚ねぇぜ』

と。

 いつから始まったのかは知りませんが、『バブみ』というジャンルの潜在的な需要が多いのは、上記のあれこれで行き詰まっている方々によるもではないかと睨んでいます。

 大人だからと言って、青年期(法的には三十路がこれだそうです)、中年期(同じく法的には四十路からこれになる模様)に差し掛かろうと、全てを一人でスマートに片付けられる訳ではない。


 次にこちらです。

・大人だからと言って、親になったからと言って、子供の悩みの全てを見透かせる訳ではない。

 これもでかいですよ。

『自分、親じゃないし』

という立場の人は、兄弟姉妹のいる人はそれを、いない方は学生時代をちょっとイメージしてみて下さい。

 年下の妹弟、後輩達をイメージです。

 そんなお互いの関係において、何らかのトラブルが発生したとします。

 それが目の前で発生しても大変なのに、知らない内に発生していたら?

 それを、あなたは、それまで

『お兄ちゃんでしょう?』(『お姉ちゃんでしょう?』も勿論当てはまります)

と言われていたのを軽く飛び越えて

『年上(大人)だから』

というだけの理由で、全てを見透かせと、喧嘩腰で要求されるのです。

 成人男性22年生私の意見としては

『そりゃ受験勉強を全くせずにそこそこの大学に合格しろという様なものだ』

と言いたい。もしくは

『企画書なしで突発で舞い込んだ案件を完璧に片付けろという様なものだ』

という印象です。

 無理ですよ、そんなの。それも喧嘩腰で言って来るなんて最早クレーマーのそれでしかない。そんなん普通に門前払いレベルの案件ですよ。可能な限り早急に警察を呼びます。

 そもそもさ、

『分かって欲しい話があるなら、言い方があるんじゃないのかねチミィ!』

と思いませんか? レベルで言えば

『親戚兄弟姉妹の中で上の方なんだからスマートに片付けろ』

というだけでもハードルの高さが空をこすっている状態なのに、大人だから、親だから、というだけで、問題の全てを見透かせ、というのが無理な話なのです。

 この時点で激しく疲弊しますよ。疲弊しませんか、先輩方、お兄ちゃんお姉ちゃんの立場で無理難題を押し付けられまくり、結果、当然の役目として片付けられた事で微塵も報われなかった方々!

 こんなひどい目に遭うのなら、年 上 や 大 人 の 立 場 な ん ぞ く そ く ら え ですわ。

 まだ

『実は相談したい事があるんだが、まずは日頃のYOUとMEとの関係性において自分の振る舞いをちょっと振り返ってみて』

と言われる方が親切というものです。分かりやすい。

 その上で、

『どの事についての話なのか』

というのを切り出すべきでしょう。この点についてはそりゃ年上の人、出来れば大人が教えるべきですが、切り出す立場になる場合は大人も子供も関係ありません。

 大人は、基本的にその人自身の経験を積んで来ただけの、近くにいる選択肢の先の未来像でしかないのです。たとえ、長年一緒に暮らした肉親だとしてもね。

 そういう事態があり得るから、当事者としてはたまったもんじゃありませんが、『毒親と子供』という関係も生まれるのです。


 という訳で、

『こちらが大人だからって、あまりにあまりな事が多過ぎるんじゃないのか。大人はエスパーじゃないんだぞ、YOU!』

と思わされる様なあれこれが散見されたり、逆に

『社会人になったけれど、ここまで色々おっ被せられなきゃいけないのかよ。辛過ぎだろ』

という感じで追い詰められて、死ぬのは怖いのに判断にも行き詰まって自殺、という例も散見したりしたので、ちょっと物申してみました。

『大人の見本として見習うべきは『トリッ〇』の矢〇謙三くらいでいいのでは』

という思いが日に日に増して行くわたくしでござんした。リスク回避の生き方。

『大人のスタンスとして見らなうべき姿はお役人様だったんじゃよ』

というのはかなり衝撃ですが、まさかの見本が近くにあったという訳。

 ありゃ長生きするぜ。


 ではまた(`・ω・´)b


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る