せっかくだから三人称での書き方を少々提示してみる
お疲れ様です、幽冥牢(ゆめろう)です。
以前一人称のありかたが変わって来てないか、という話をしましたが、そこのコメントで
『三人称は難しい』
と、なかなか考えさせられるご意見を頂きました。
そこで
『私なりに何か方法を提示出来ないだろうか』
と考えまして、今回はそのテーマでタイトル通りに書いてみようかと。思い付いた所だけ書きますので、帯に短し、たすきに長しな感じになるかも。
さておき、三人称ですと、
『一人称(本人視点オンリー)なのに途中で別のキャラクターの視点になる』
という、最近増えて来た方法を回避出来ます。そのやり方が書きやすいという場合はそれでもいいだろうと思います。世の中、読まれれば正義じゃけんのう(遠い目)。
では、どういう人がその三人称視点で用いるのが望ましいか。
・3人以上のキャラクター、それぞれの様子をきちんと描きたい。
・一人称ではフォロー出来ない、一つの場所で複数のキャラクターの行動を描写したい(主人公の視界が広過ぎる、もしくはきょろきょろし過ぎてしまう現象を避けたい)。
・複数のキャラクターそれぞれの動向を描く事で、
『一人称だと書きたいシーンがなかなか出せない』
というフラストレーションを回避したい。
・『あたしゃ古典の三人称の描き方が好きでね! 一人のキャラクターを中心に描写するけれど、視点は三人称にしたいんでね!! ヒッヒッヒッ』
という方。
大体は上記の方々にその方法をオススメします。
『三人称視点ながら、主人公の行動描写が重点的』
というのは例えば伝記ですとか、私が知る範囲では時代小説、他には小説で思い当たる古典と言えば『赤毛のアン』、『トム・ソーヤ―の冒険』などの児童から一般までに向けた作品とかでしょうか。主人公の友人キャラ達も描写されますが、生活の様子までは主人公が踏み込むまで不明のままです。
『そういう描写方法もあるのだ』
という事で、取り入れ方として頭に入れておかれてもいいと思います。
ここではそれぞれのキャラクターを深く描く、という基本スタイルで考えて行こうかと。
三人称で書く場合の、他の一番大きな強みを。
・一人称では不明な点をあえて描写する事で、異なったドラマ性を出せる。
それぞれのキャラクターを深く描写出来る事で、謎を明かす事が出来ない事をフラストレーションに思ってしまう人はそれを回避出来ます。
また、一人称で全ての登場人物のあれこれを文章で完璧に描き尽くすにはかなりの慣れと筆力が必要ですが(長編では不可欠)、例えば
『このキャラクターはこう思っているのだが、それはここまで物語が進まないと伝わらないのだ』
という風にも描写出来ますし、逆もまた然りで、一人称の時には誰かから仕入れないといけない情報を読者に伝えられます。そこが大きな利点です。
『あーしさ、金○っつぁん。話書いてみたいんだけど、スキルも何もなくてさ。どうしたらいんだろう』(大意)
という方でも、三人称であれば、登場人物を厳密に絞って、後は丁寧にシナリオを固めてから書けば、早々酷いものにはならないはずです。
割と瞬く間に結論まで書いてしまいましたが、私が思い当たる事で言える事はこれくらいです。
また何かありましたら、コメント欄などでどうぞ。完全なアマチュアですが、出来る範囲で答えて行ければと思います。
ではまた(`・ω・´)ゞ
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