恵の定食屋#7
「にゃ~にゃ~」
「どうしたの? ミケ」
「聞かにゃくてもわかるはずだよ。ライは何しているの?」
ミケはお昼休憩中の店内で永遠と同じ動きをしているライを冷めた目で見つめながら指差して言った。
「ライは今年盆踊を踊りたいからその練習だって」
「音もにゃく盆踊りとか、ただのやべーやつでしょ」
「そう言わないの」
メグも思ってはいたけれどあえて言っていなかったことをミケはあっさりと言ってしまった。
「ミ~ケ~」
「んにゃっ!」
「ミケもライと一緒に踊ろうよ」
「お、お断りさせていにゃにゃきます」
「優しく教えてあげるからさ~」
「メグ~ にゃすけて!」
「さ~て、メグは午後の仕込みをしなくちゃ~」
メグは見てみぬ振りをして厨房へ逃げて行った。
8月14日 弐本八柳恵
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