人狼の警備員#2
「警備員さん、これ落し物です」
私はこのセリフを今日だけでも嫌になるほど聞き、その度にお客様から何かはわからないがそれなりの大きさの部品を渡されていた。
「警備員さん」
私は再びそう呼ばれ、やはり今回も何かの部品を渡された。
「ん?」
私はふと部品から漂う2種類のにおいに気が付いた。
「1つは……焦げたにおい」
意識をしてにおいを嗅ぐと焦げたような臭いは部品全体にうっすらとこべりついていた。
「もう1つ……」
焦げたにおいが邪魔をしていたが、そのにおいは嗅ぎ分けることが出来た。
「こんにちは」
私は回収された部品をすべて持って落し物の落とし主であるドワーフ族のアンザンさんの所へ向かい、自作のおもちゃの実験飛行を行う際は周囲に十分注意し部品を紛失した場合は速やかに回収するように注意を促した。
7月14日 ヘリウム
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