オークの園芸店①

 植物を相手にする職をしていると、勤め先であるユグドラシルが定休日であっても植物の世話をしにやってくる必要がある。


 休みの日まで仕事をするというのは大変なことではあるが、僕にとってその時間は苦ではない。


「さぁ、水をあげよう」


 僕は鼻歌を歌いながら色々な異世界から集められた草花に水を与える。植物によって与えるべき水の量や温度、酸性度が異なっていて僕は子供を育てるような大変さと充実感を日々感じている。


「これで良し」


 店にある全ての植物に水を与え終わると僕の顔は自然と笑顔になっていた。



2月7日 ミノ

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