『軍の人来るよ』

「二人の世界に浸ってるとこ悪いけど、軍の人来るよ」


 それ以上、ユーリになにを言えば良いのか分からずに言葉を捜していると、クレオが口許にニマニマとした笑みを浮かべて声を掛けてきた。周りから見たらマリンとユーリは同性愛者のように見えたのかもしれない。そう思ったら途端に羞恥心が込み上げてきた。

 慌てて話題を逸らそうと、会話を探して取り敢えず軍艦に視線を向けると、軍人が数人、空で停滞している軍艦から飛び出し、岩場に着地しているところだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る