乱世の快男子10 いえ、およそ2万5000両です、これを返してそれぞれ5000両の利子をつけましょう、後の1万5千両は家臣への分配しましょうと言うと、わしもこれで2万石の大名だこれ


乱世の快男子10


いえ、およそ2万5000両です、これを返してそれぞれ5000両の利子をつけましょう、後の1万5千両は家臣への分配しましょうと言うと、わしもこれで2万石の大名だこれも全てそちのお陰だ、

と言うので、まだまだです、旧領を取り返すまでは頑張りましょうと言ったのです、まず山城屋に行き1万両に利子をつけて1万5000両を返すと、ビツクリしてこれでは山城屋は大儲けでは、

ないですかと言うので、


世話になっているんだからいいんだよと言うと、それではお預かりして置きます、又入用になったらいつでも言うて下さいと言うので、頼むよ、それでは桔梗屋にも返して来ると言い桔梗、

屋に行き、鉄砲代金と利子の5000両会わせて2万両を渡し、棟梁の定吉に1000両を渡して、みんなと分けるように言ってくれと言うと、こんなに頂いたいいんですかと言うので、便宜を計、

って貰ったからいいんだよと言うと、


山城屋さんが言うていたとおりのお方ですね、今後もなんでも便宜ははかります、最優先で中浦様のお仕事はお引き受けしますと大喜びしたのです、山城屋に戻ると今日はここで夕餉を取、

って下さいと言うので承知したのです、お雪が顔を出して今日は、こちらで夕餉を取られると言うことで、お相手にまかりこしましたと言うので、そうか宜しく頼むと言ったのです、


風呂に入り酒を飲みゆつくりしていると、お雪が定吉さんがお見えですがと言うのて゜、おう来たか通してくれと言うと部屋に入って来て、畳みに手をつけるので、堅苦しい挨拶は抜きだ、

足を崩してくれと言い湯のみに酒を注ぐと飲み干し、本当に頂いていいのですかと聞くので、いいんだよ、職人にも分けてくれと言うと、うれしござんす、こんな気さくなお武家様は初め、

てですと言うので、


定吉のお陰で褒美を貰ったんだよ、敵はびくりぎょうてんしていたぞと笑い、あれなら、どんどん売れるだろう、他に売ってもいいんだぞと言うと、いいえ、あれは若様の工夫です他の方、

にはあの方式の鉄砲は売りませんと言ったのです、いいんだよ、敵があれを手にいれたら又考えてそれより優れた物を作ればいいというと、成る程、若様は普通の人とは違うわと感心する、

ので、


お雪どんどん注いでやれ、そのいわしをつまんでくれ、意外といけるぞとと言うと、お雪さんはこんな若様に使えて良かったですねと言うと、ええ、とつても幸せなんですよと笑ったので、

す、お聞きしましたが、伊東様は今回2万石の大名に出世なされたそうで、おめでとう御座いますと言うので、ありがとう、若殿も喜んでおられたよと言ったのです、それではあっしはこ、

れで失礼しますといい、


席を立って帰って行ったのです、珍しいあの棟梁があんなに喋ったのは初めてですよ、いつもは難しい顔をしているんですよと、お雪が酌をしたのです、棟梁はへら、へらしてはいけない、

んだろうと正直が笑ったのです、源蔵と弥助が入って来たので足を崩して飲むように勧めると、お殿様とお律様からの書状ですと渡したのです、読むと祐兵様もめでたく秀吉公への仕官が、

きまったそうで祝着である、


一回だけは徳川との対決があるだろうが、雌雄を決する戦いにはならず、いずれ徳川は秀吉の軍門にくだるであろう、秀吉は四国を平定し次には九州へ攻め込むはずである、島津は九州を、

ほぼ手中にした、大友宗麟は風前の灯で必ず秀吉を頼るはずだ、後は立花、鍋島を残すのみの状態である、向こう3年の内には九州に攻め込むだろう、祐兵様をしつかりお守りせよ、母上、

正行、律は息災にしておるので安心せいと書いてあったのです、


律からは秀吉様への仕官が決まったとの事、おめでとう御座います、戦にでる時は律の差し上げたお守りは必ず身に着けてください、お父上はお褒めの言葉はお手紙にはお書きにならない、

と思いますが、正行兄様とお酒を召し上がる時には、正直は中々やりおるのうと上機嫌ですよ、母上様は持たせた薬は飲んでいるだろうか、なれぬ土地ゆえ風邪など引いていないだろう、

かと心配しています、


お家再興がなり日向の地にお戻りになる日を心待ちにしております、くれぐれも体をおいとい下さいと書いてあり、皆に呼んで聞かせると源蔵がさすが殿様で御座いますね、先日の戦も読、

み通りでございますと言ったのです、島津義弘様は秀吉様と本気で戦われるつもりなのかと言うと、勝てるとは思っておられないでしょうが、タダで軍門に降るわけにはいかないでしょう、


少なくとも薩摩、大隅を安堵しなければ、徹底抗戦をすると思いますと源蔵が言うので、義弘様も領地が畿内であれば天下を取れたものをと言うと、武田信玄、上杉謙信しかりです、やはり、

京の都に近くなければ無理ですねと酒を飲み干したのです、これから、四国に渡り情勢を探ってきますと2人は席を立ち部屋を出て行ったのです、お雪がお父様と兄上様と戦わなくてもいい、

方法はないのでしょうかと言うので、


それは義弘様の心ひとつだが、お父上は律儀な人だから、最後まで義弘様を守る、だろうと言ったのです、兄上だけには生き残って、ほしいのだがと正直は、酒を飲み干したのです、お雪が、

肉親同士で戦わなくてもいいように雪も祈りますと言ったのです、夕餉のしたくができたと呼びに来たので部屋に行くと、みんな、そろっており、1人の娘がみつと申します、今京極様へ、

行儀見習いで奉公に上がっていますというので、


中浦正直だよろしくと挨拶すると、正直に酌をして、京極の殿様が正直様の事を、伊東殿は羨ましい、あのような家臣を持ちたいものだと、いつも、おっしゃているのですよ、正直様の武名、

は大阪中にとどろいています、秀吉様も右が菅兵衛左が正直だと大変お気にいりの様子で、石田三成様は悋気をしておいでだそうです、気をつけてくださりませと言ったのです、石田三成か、


阿奴の顔は気にいらないなあ、いつも猜疑心の目で人を見ているような気がする、何で大谷殿と中がいいのか分からんというと、おみよがそれは浅井様が滅亡して信長様が長政様のドクロ、

に金粉を塗り、酒を入れてまわしたそうなのです、大谷様はらい病を患っておられるとかで、大谷様の口をつけた場所は他の人は避けてのんだそうですが、三成様はあえてそこに口をつけ、

たそうです、


それに大谷様は感激して盟友になったと言う事ですと話すので、そうゆう事があったのか、中々いい奴ではないかと酒を飲むと、正直様ならどうしますと聞くなら、人のドクロの酒なんか、

はなから飲まないよと言うと、信長様にお手打ちになりますよと言うと、僕の方が剣の腕は強いから大丈夫だよと言うと、そんな事やれば正道様は殺されますというので、信長様と相打ち、

ならいいではないか、


裏切ったのではなく正々堂々と勝負するのだからと言うと、おみつがすご~い、本当の豪の物ですね、お腰の刀は家康様から頂いたのでしょうと言うので、なんだ知っているのかと言うと、

秀吉様もご存知ですよ、余の前に堂々と見せるとはとお笑いになったそうですが、三成様が敵の大将から貰った物を秀吉様の前に堂々ともってくるとは無礼な奴ですからお仕置きをしない、

と皆にしめしがつかないと言ったら、


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