第18話 クイズ

「そう言えばね~前にネトゲやってた時の友達に出された問題があったんだぁ」


智亜美と仲良し三人組は今日も一緒に寒さで震えていた。


「今日みたいな寒い日にはぴったりの問題だよぉ」


寒いと言いながらも元気な智亜美である。


「んとね~あるエレベーターでの話なんだけどね」


ぶるぶるとしたまま友達は聞き耳をたてる。


「そのエレベーターには女の人が四人と男の人が一人だけ乗っていたの」


「それでね…大地震が起きちゃったんだ」


「そしてエレベーターは19階からすとーんと真下へ落ちたの」


「女の人四人は即死だったみたいでね」


「男の人だけが生き残ったんだ」


少し真面目に話を聞いている友達の姿があった。


「でね…問題はなんでその男の人だけが生き残ったのでしょう?ってのが問題なのよ」


「鍛えていたから!」


咲が一番に答えた。


「ぶっぶ~違います」


「もっと単純だよぉ」


「咲ちゃんはわからないのかなぁ?」


智亜美は調子に乗って咲を煽っている。


「ドーピングしてたからー」


葵が答えた。


「葵ちゃんも違うよ~はっずれぇ~」


智亜美は両手を上げてバオーバオーと踊っている。


「みんなギブアップかなぁ?」


小悪魔っぽい表情で横目でみんなを見ている智亜美。


「それはだな、四人の男が女性の死体を運んでたからだな。殺人事件だったんだよ最初から」


恐ろしい発想の琴音である。


「ち、違うよ琴音ちゃん怖いよっ」


智亜美は予想外の答の琴音に恐怖を感じるのであった。


「正解は…」


ドゥルルルル…


口でドラムロールをする智亜美。


「男の人だけに『たまたま』ついてただけだよ~」


ニコッと微笑み智亜美は得意げに答えを言った。


寒さに震えていた友達三人は凍りついて固まっている。


やがて…


いつもの如く髪の毛を逆立ててオーラを出している三人の姿が智亜美を囲んでいた。


「バオーバオーバ…」


その踊りは何故止まったのかはわからない。


「ちょ…待って…寒さの気は紛れたでしょ?そ、そうだ恐怖のみそ汁って話もあるよ?」


「問答無用!」


その後、智亜美がどうなったのかはわからない


ちーーん

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日常?? 零兆 @Reichou

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