昔のお話⑤
でも結局、一人で抱えきれなくなって。
友達に相談しました。
Zくんです。
彼は親身に相談にのってくれました。
「だからあいつには気をつけろって言ったじゃん!」って怒ってくれました。
正直、大丈夫?大丈夫?と言われるよりも、怒られた方が気が楽でした。
全部悪かったのがAくんたとは思えなかったし、そう思いたくないくらいには彼のことが好きでした。
そして、私はこの時点で相談する相手を間違えていたのです。
まったく、学年の男女関係に疎すぎた私はZくんが学年の女の子たちにラインで「俺のオナニーみてよ?」なんて言ってることを知らなかったのです。
(当時この頃はラインが普及しはじめたころでしたし、私たちも中学生だったので乗っ取りだと思っていたのです。)
そしてまんまと騙された私は、彼に色々と相談しました。
Aくんが怖いと、どうしてもセックスが怖いと、グロくて想像もしたくないと、でもそれをすることを理解できない自分の思想が一番怖いとは言えませんでした。
だから、彼には性嫌悪とか、ただ未知に怯える女の子の相談として認識されたのだと思います。
彼は、「見慣れればいいんじゃない?」とそう一言結論を出すと「明日家行くから」と言い残して勝手にラインを終わらせてしまいました。
(年賀状を出し合う仲だったので住所はバレていました。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます