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作者 月ノ羽衣

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★★★ Excellent!!!

誰からも好かれ愛される美青年、水琴。
おとなしく、自分にあまり自信を持っていない少女、理音。
様々な女の子と刹那的な関係を持ち続けている彼と、それまでの恋愛経験値はほとんど無に等しく初心な彼女は、まるで正反対。太陽と月のよう。

そんな二人が、出逢って恋をした。

これは、それまで誰とでも軽い気持ちで寝ていた彼が、奥手な彼女との運命的な恋によって変わるというような物語じみた物語ではありません。
理音と出逢っても、水琴の本質的な部分はやっぱり変わらない。人は、そう簡単には変われない。彼女という存在がありながらも、彼はやっぱり他の女とも平気で寝続ける。

水琴の愛は、他人の眼にはあまりにも映りづらく、分かりづらい。他人どころか、当の理音ですら、自分は本当に愛されているのかという葛藤と不安に苛まれ続けてしまうほどに。

それでも、彼は確かに彼女を愛していたのです。
それが明らかになったその瞬間、ものすごく胸が締め付けられて、鳥肌が立ちました。本当に本当に素敵な物語でした…!<(_ _)>