　と、いうか？

　彼女は思うのだよ？　思うと直ぐに比の国の女王ルインは、自身の濡れて光る唇を開いて。

「あなた～？　もしかして～？　今日も～？　女王アイカの下着を洗濯したの～？」

　と、訊ねるのだ。

　すると？　彼女の主さまは、自身の口を開いて「うん」と、頭を軽く上下に振りながら言葉を返すのだよ。

　う～ん、でもね～？　比の国の女王ルインの主さまの台詞は？　これだけでは終わらないのだ。

　そう？　彼は？　更に自身の口を開いて。

「あのね～？　ルイン～？　今日のアイカさんはね～？　いつもと違って～。『健太～！　今日は一日中祭典がもよおしされるから～！　今から直ぐに～！　私達の汚れ物を持って～。洗濯に行ってきて～！』と。寝ている僕を強引に起こして。未だ夜明け前の薄暗い中を、強制的に僕を洗濯へといかせたのだよ……」

　と、説明……だけではなくて～？

「だからね～？　僕は～？　アイカさん達の都合の良い執事若しくは？　奴隷ぐらいしか、今の今迄思っていなかったんだ……で、でも？　今のレインの説明を聞いて、アイカさんは？　此の国の王は僕で。女王は自分だと、再度僕に無言で教えてくれたようだね……。だから昨晩？　アイカさんが僕に説明をしてくれた祭典の最中のウォンさんとの仲慎ましい様子は偽装だから。僕に気にして嫉妬心や猜疑心を募らせるようなことはしないでくれと彼女は……ではなくて？　僕の妻は無言で告げてきたみたいだね……」と。

　比の国の女王ルインへと説明をするのだ。

　でッ、説明をし終えれば？

「う～ん、僕は？　どうやら？　此の国の王さまのようだけれど？　それでも？　僕が君の主になってもいいの？」と。