第191話 僕の嫁はオークの酋長達……(15)

 他人の目……。


 そう~? 他国の女王や王、領主などがいるにも関わらず御構いなしに、自身の情けない様子を曝け出すのだよ。


 そう~? 比の国の女王ルインは~? 今日の祭典のメインイベントである格闘相撲大会の決勝の試合をね~?


 この物語を読む者達も知っての通りで~? 審判をしているエリエに対して、カーンの一方的な試合運び……。


 そう~? 自身の愛する白馬の王子さまの殺戮ショーを直ちにとめて欲しい。


 それも? 健太の棄権でよいからとめて欲しいと、妻的振る舞いでエリエと命乞いをするものだから。


 その様子を凝視している比の国の王である筈のカーンは……と、言うか?


 彼が自身の妻であるルインの様子を凝視して困惑と動揺をするのは当たり前だと思う?


 だって~? 比の国の女王ルインは~? 我等が見て確認をしても~?


 比の国の王カーンの妻と言うよりも? 此の国の王になれなかった少年健太の妻……。


 そう~? この格闘相撲大会を観戦している大半のオークのアマゾネス達の白馬の王子さまの妻の一人に見えるからね~。


 と、言うか~?


 先程も我等が説明した通りで~? 比の国の女王ルインも既に健太の妃さまなのだよ~。


 そう~? 実はね~? 比の国の女王ルインがこんなにも? 白馬の王子さまこと健太へと妻的振る舞いをおこなうのは妃であるからなのだ。

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