第190話 僕の嫁はオークの酋長達……(14)

 なりふり構わず~。彼女は比の国の政を一人で牛耳る独裁者……。太后殿下なのに~。この自分自身の対場もかえりみずおこなう。健太(白馬の王子さま)の命乞いは~? まるで~?


 と、言うよりも~?


 完全に自身の本当の夫(主)である比の国の王カーンに対して他人行儀……。


 そう~? 比の国の女王ルインの本当の夫(主さま)さまはカーンではなく。健太なのだとでも言いたい素振りでカーンへと嘆願……。


 彼女の白馬の王子さまこと健太へとこれ以上荒々しいおこない……。暴力を加えないで欲しいし。愛する彼を殺さないで欲しいと彼女は泣きながら命乞いをカーンへと繰り返すのだ。


 と、言いたいところなのだが~?


 比の国の女王ルインは~? 自身の夫カーンにだけ健太(白馬の王子さま)の命乞いの嘆願をするだけではなくて?


 此の国の領主であり。この格闘相撲大会の審判でもあるエリエにまで嘆願と命乞い……。


「エリエさん~。家のひとの棄権でいいから~。この試合を止めて~! お願いだから~!」と。


 やはり? 比の国の女王ルインは? 泣きながら何度もエリエに嘆願する。



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