第126話 祭典(3)

 と、いうことは?


 この周辺の国や領地、集落最強を目指していない我等が健太君には無縁……。


 全くと言って良いほど関係のないことなのだ。


 だって~? この物語を今まで読んだ者達は覚えているとは思うのだが?


 この物語の主人公である健太は、エリエ集落での相撲の試合……。


 まあ、戦いの最中に、女王アイカが『はぁ~』と、溜息を何度も漏らし落胆……。彼女が健太に愛想を尽かすほど。自身の対戦相手である戦士シンに、一方的に敗北を期したぐらい。武に関しては自信がないというか? 健太自身は、生を受けてから言葉同士での口論で言い争いはしたことがあるのだが。お互いの拳と拳──。蹴りと蹴りでの争い……。


 日本の国技である相撲でさえ、勤勉な健太君には、無縁の経験……。


 それこそ~?


 某アニメの主人公が、未来からきた孫が、祖父の未来をより良い物に変えるためにと。祖父に託した猫型ロボットが、自分自身が苛めに遭う度に欲しいと多々思うぐらい。

 彼は武力に関しては乏しいし。反抗をした経験もない状態だから。


 女王アイカも健太に対して、『武』を期待するほうがどうかしていると思う?


 実際丞相のシルフィーは、この世界の未来図になれば良いと思うような近代世界からきた健太の『武』ではなく。『智と知……』


 そしてまた『血』を期待して召喚をしたことを女王アイカも知っているし。承認した上で健太を日本(異世界)から召喚をした訳だから。武に乏しい健太を見て、溜息を漏らし、落胆……。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る