第24話 洗濯屋健ちゃん(3)

だから女王アイカは泣きに泣いて。泣き崩れたのだ。


自身の妹エリエとウルハと三人で抱き合いながら悲しみに耽る。


でっ、三人は泣くに泣いて時が経てば、自国の神殿。屋敷へとシクシク、重たい足取りで帰宅をしてみれば。


「お帰り。三人とも。おそかったね。シルフィーが久し振りに僕へと手料理を作ってくれたから。早くみんなで食べよう。食べようよ」と。


微笑みながら催促してきたから。


三人の妃は、「…………」、「……?」、「? ?」で、困惑。動揺を始めるのだが。


「私(わたくし)がこのひとを【リザレクション】で蘇生魔法をしようして生き返らせました」と。


『フン! フン!』と、シルフィーが鼻息荒く告げてきたのだ。


だから三人の妃達は、仲良く口を揃え。


「「「うそぉ、おおおっ!」」」


「「「本当にー⁉」」」と。


驚愕! 絶叫を吐く。放つのだ。


でっ、その後は三人のお妃さまは、食事どころではない。慌てて自身の主へと三人が一斉に抱きつき。甘え始め。夫を貪り始めながら。本当に彼が、健太が生きているかを確認しながら愛を。夫婦の絆を深めたのが前回の話しの終わりの続きでね。


それ以降女王アイカはこの調子で、独り占め。独占状態なのだ。


だから女王アイカの義母を筆頭に従妹。姉妹達も皆困っている状態なのだ。


だって先程も説明した通りで、女王アイカは義母や従妹、妹達の『今日だけだから』と、毎度嘘を偽りをしては、此の国の男王を独占するから困っているのだ。


皆も平等に王の寵愛。愛を頂きたい。貰い受けたいからね。


だから此の国の男王であり。女性達の洗濯屋健ちゃんである。健太が、自身の片目ウインクしながら。


「サラさん。後で髪を洗い。結ってあげるから。待っててね」


彼は後で妻のサラに奉公、尽くすから。機嫌を直してくれと遠回しに告げるのだ。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る