第251話 集落の危機! (13)

「えっ、い、いやだよ、私は……。健太が私の目の前で八つ裂きにされなが絶叫を上げ死んでいく姿をみたくはないから、逃げて……」


 レインは自身の顔を両手で覆いながら顔色を変え、こんな言葉を僕に漏らしてきたのだ。


 それもさ、震えながらだよ。


 だから僕は、震えるレインに手をかけ慰めようと。自身の手を差し伸べようとしたのだよ。


『僕は大丈夫だよ。絶対に死なないから?』と、告げようとした。


 それも笑みを浮かべ優しい声をかけようと……。


 でね? ふとさ、何だか違和感を感じたのだよ?


 何でレインは僕が敵に生け捕られて、切り刻まれ絶叫を上げ──死んでいく様を確認できるのだろうか?


 だって、そう言った生贄などのまつりごとなどは、戦の戦勝祝いの酒宴の席で行う事だと僕は思うのだ?


 実際僕がそうだったからね。


 だって、僕も罠に掛かりこの領地に連れてこられた時に、最初この領地の重臣達のお目通りは、やはり酒宴の席だった訳だから。


 何でそんな席に、レインがいるんだよ?


 僕は不思議でならないから。



「あ、あのさ? な、何でレインが、僕が殺される酒宴の席にいる訳なの……?」


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