第249話 集落の危機! (11)

 だから僕は此度も下を向き俯いた──。そして自身の歯を力強く噛みしめ、両手を握りしめて、『うぐぐぐ……』と、声を漏らしたよ。


 多分傍から見ると──只今の僕の容姿は泣いているように見えると思う。


 だからね、レインが僕に慌てて、寄り添いアイカさんの時と同じ台詞を漏らした。


「け、健太……。大丈夫?」


 僕をとても心配した、今にも泣きそうな気落ちをした声……。


 う~ん、僕を憐れんだ声なのかな?


 アイカさんも僕がウォンさんに、嘲笑いをされながら暴言を吐かれて、言い返す事もできずに泣き、立ち尽くしていてる時に。


 僕に対して、こんな声色で同情している素振りだけしながら話しかけてきたのだ。


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