第93話 何故か? 夫が帰ってない? (10)

「うん! だよね! うちもおとうちゃんがしてくれと、言っている事はみなしていると思うし?」


「う~ん、私も、長やプラウム、サラに負けないくらいは尽くしていると思うけれど?」


「えぇ、ええええええええっ! うちの方がお姉達よりおとうちゃんに尽くしてるよ!」


「いや、そんな事はないわよ、サラ! だってまだ健太あの人には申してはいないけれど。わたくしのお腹には、健太あの人の子供がいるもん……」


「う~ん、だよね……プラウム姉のお腹には、おとうちゃんの赤ちゃんいるからいいよね……」


 まあ、こんな感じ皆も少しばかり悩んだ顔をしているよ。実際私が傍から見てもオークの女性なのに。うちの妹達は健太に良く尽くしていたと思うし。仲睦まじい様子にも見えたけれど。


 私が入る隙間がないくらい……。


 だから何か不満があるというのだろうか?


 実際私自身も死んだ母の言いつけ通り見て見ぬ振りを幾度も繰り返して我慢をしたのに、健太は先程の恨めしい顔を私にしたという事は、かなり恨んでいるのだと思うけれど!?


 だけど私も何度も述べるけれど。長の一妻多夫の生活は代々受け継がれてきた事で……長の夫になった時点で諦めてもらうしかない。


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