第72話 正義の味方…… (5)

 でも先程|ウオン、アイカ二人が逢引をしていた場所から、僕自身の怒りに任せて──勢いで飛び出て集落にも戻らないと決めたのだけど。


 翌々考えてみるとさ、僕はセフレで種付けだけしてれば良い、四人のヒモ亭主だったのだと今気がつき、武力も体力も無いから狩りも戦も出来なかったなぁ……と、ふと思い出して「はぁ……」と、溜め息も出た。


 う~ん、本当に、考えれば考える程、稼ぎも無いから奥様達を養う事も出来ないダメ亭主……。そんな僕に奥さん四人もいたのかぁ。まあ、先程もそうだけれども、口ばかりで、行動がともわない僕だから、長で勇ましいアイカあの人にしてみたら貧弱な僕では物足りないと思うからね。


 まあ、そう考えると、アイカあの人に浮気をされても仕方がないかな?


 とも思い出したよ。


「はぁ……、はぁ……、はぁ……」


 僕溜め息連続……。自分の事ばかりを棚に上げて、アイカあの人の事ばかり恨むけれど。「僕狩りを覚えたのだけど?」と、奥様達に述べて「えっ? 健太だと、危ないし、大怪我をしたらいけないから、食事の準備をするだけでいい」と、述べられて「あ~い!」と、答えを返すのみで、「それでも!」と、先の言葉を述べる事をせずに、奥様達に甘えて自分は、長の夫で君達の家長で主なんだという所は全然見せる努力はしなかった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます