第57話 家出! (21)

 それでもさ、皆さんは、自分の女房だから、死を覚悟して──何処かのアニメやマンガ……ライトノベルの熱血も主人公ヒーローみたいに、ウォンに対して肉弾しろと思うかもしれないが。


 翌々思い出してよ、皆さん?


 アイカあの女を掛けてのウォンとの一騎打ちなるかどうかは解らないだよ!?


 だってさ、僕が二人が仲欲している現地までの、道のり間の、二人の会話だよ。僕を「殺せ!」とか「始末しろ!」とかウォンが述べた後に。アイカあの女は「今はもう無理」だと確か述べていた筈だ。

「じゃ、俺が始末してやる!」と、ウォンが述べたら。「エリエとプラウム、サラがいるから……」と、そんな感じの会話をしていた筈だから、一対一がいつ二対一に変わるか解らないから。先ずは無理です……「ううう……」



 それにアレだけ恐ろしい会話をしていたアイカあの女──あの場を慌てて逃げて、走り去る僕に「あなた──待って──」と、泣きそうな声で呼ばれてもね、先ずは待てなし。いくらこんな情けない男でも、元妻達に身体をバラバラに引き千切られて食べられたくはありませんから……「フン!」何度呼ばれても逃げるに決まっているではないですか。


 だから僕があの場を去り、逃げるのは当り前の行為です、自分自身の身は自分で守らないといけませんから。


「ううう……」アイカあの女は何を考えているんだ?


 僕の逃げる背を見て──「あなた──それ以上奥に進んだら危ないから、帰ってきなさい──!」と、泣きそうな声で叫んでもいたよね?


 もうね、アイカあの女が何を考えているのか、全く持って僕には理解できなよ?


 それにね、こんな感じ『ウジウジ』と、独り言を述べながら泣いて──ジャングルを走り抜ける僕だけどね。先程の光景が、何度も走馬灯のように僕の脳裏に流れるんだよ、台詞が……そして二人が僕を侮り蔑ます姿がね。




 

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