第46話 家出! (11)

 でないと、先程も述べた通り。この辺りはもうアイカさんの集落の縄張りの範囲外だと思うから他の種族の者達がいても可笑しくない訳なんだよ。


 だから僕は辺りを注意深く探るね……


 先程も述べた通り、もしも他集落か他種族の者達に見付かれば。僕は、ほぼ間違えなく殺されてしまうし。食されてしまう……


 まあ、そんな訳だから、僕はゆっくりと、ゆっくりと、だけど……息を殺し、音を立てないように、身を伏せ四つん場えのまま後ろに下がって、匍匐後進を試みたよ。


 とにかく、僕の知らない人達がいる可能性があるから、取り敢えずはこの場を去りたいから。僕は更に辺りに注意して、聞く耳を立てながら差し脚忍び足で、後退を始めるよ、怖いからね。


「あっ、あん、駄目よ! もうあの人がいるから……」


『……ん? あれ?』


 今確かに、女性の声がしたような気がするよ?


 う~ん、もしかして、人って男女で二名いるのかな? 僕はそんな事を思う。


 でも一名の男性でも不味いと思っていた僕だから……新たにもう一名追加となると、更に危険度が増してくるよ。特に今いる男女が他の集落のオークの人達ならば、男性よりも女性の方が恐ろしいし、攻撃的だからね。


 特に今迄何度も述べてきたけれど。オークは基本女性社会で、男性よりも女性の方が武力のある人が圧倒的に多いから。うちの集落の場合でも、僕のお嫁さん達が、集落の武力上位だもんね。


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