一冬の糸

作者 倉木由東

遠く離れた都市で、既に隔たれた過去からの、糸が一本につながっていく

  • ★★★ Excellent!!!

フランス、パリの公園で惨たらしい他殺体が発見される。
死んだ男は日本人だった。顔の肉がえぐり取られていた。
マルセル警部は上司モーリスの言動に違和感を覚えるが、
直後、モーリスは事件への関与を示唆しつつ、姿を消す。

日本、沖縄。佐倉は姉の伝手で探偵らしき事をしている。
今回の案件は「大学生の娘の身辺を調べてくれ」という、
裕福な会社社長からの依頼だ。が、件の娘は只者でなく、
佐倉の目を鮮やかに欺き、フランスへの渡航を仄めかす。

パリと沖縄、1977年と2017年。断片的だったピースが
パズルのように組み上がり、真相が明らかになっていく。
テンポよく場面が展開されるスピード感が心地よかった。
おもしろかったです。

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