五日目③
荷物を積み終えると、サクヤたちはタクシーに乗り込んだ。
フュージョンマイアから南下すること、およそ五分。タクシーはスタイリッシュなゲートを抜け、スロープを上がってエントランスにたどり着く。
次なる宿泊施設、ハイアット・リージェンシー・ダナン・リゾート&スパである。
世界各地で七百軒以上のホテルを展開する、本拠地アメリカのハイアットが、二〇一一年十月に開業した五つ星ホテル。ゲストルームが二百室。高級レジデンスは百八十二室。プール付きオーシャンヴィラは二十二棟。五箇所のプールと三軒のレストランとカフェ。ハイアット直営スパや様々なアクティビティー施設。これらは白浜のノンヌオックビーチの六百メートル以上も続く海外線に面した、二十ヘクタールもの敷地内にある。
ダナンにあるビーチリゾートで、敷地面積が一番のホテルだ。
到着後、サクヤたちはレセプションへ向かった。
カウンターでトモが、クラブレベルで予約していることをレセプション・クラークに伝えると、サクヤたちはクラブ・ラウンジへ案内される。
クラブ・ラウンジは、レセプションとは別棟の建物にあり、チェックイン・アウトもこちらで行う。
のんびりしたクラブ・ラウンジにて、サクヤたちはウェルカムドリンクの椰子の実ジュースを飲みながら、日本語でラウンジの営業時間やカクテルタイムの説明をうけて書類にサインする。
朝食はクラブ・ラウンジで食べられ、ビュッフェの他に日替わりベトナム麺料理も用意されている。ソフトドリンクの終日サービス、夕方五時半からはアルコールフリーと軽食のサービスも行っている。
「正解だったな」
サクヤは静かにほくそ笑んだ。
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