恐ろしい邂逅
「
「
「よもや」
ハッとして目を見開いた“そめいろ”は、かたい
面識など無い
恐らくは、同じ刀工を親に持つもの。
ともすれば、ながいながい
しかしながら、この
「我が名は“
「……つまるところ、“これ”に意味はない?」
「左様です。 あなたが
「恐ろしい。 なんとも恐ろしい呪法よの?」
「はて異な事ぢや。
「やめなさい」
満身に怒気を
「腑に落ちぬことが」
「申してみよ」
続けて、顔色を神妙に
「かの
「そうとも言えるし、違うとも言えるな」
目線を移し、近場を見る。
早々に大刀を納めた剣豪が、辺りに観風の眼を至らせていた。
「あれはお救いになられたのです。 我が主が。 言うなれば、気まぐれの
「おい、人聞き悪いな?」
「気まぐれ……」
「えぇ。 あの方はどうやら、多勢に無勢の阿呆な戦いをして、見事に
場所が場所だけに、鼻奥をツンと刺激する酸鼻の血風が、
「これは余りにも無惨ということで、お優しい我が主は、手ずから彼をお救いに」
「………………」
お優しい?
“恐ろしい”の間違いではないのかと、童女は内心を
おおよそ全ての存在には、身に相応の役割があって、あらかじめ
これを超えて酷使するなど、いくら世界の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます