第5話女神と魔王
「どうか、あの子を助けてくださいまし」と、その女は眉を
「あの子はいま、非常なる危うい状況におります
この女というのが、
混ざり
顔は言わずもがな。 その雰囲気の方も、じつに俺好みだ。
とくに
仮にその
道理ではある。
同情を誘う目的とは言え、己の貧乏をあまり棚に上げるものではない。
過去・現在の差異に関係なく、そもそも自分自身の
「どうか、
「あぁ……」
狂気と言えば
この女は、ただ奥床しいばかりではなく、何かしら病的なものが、満身からチラチラと覗いている。
あくまで病的な訳だから、一向に揺るぎがなく、
少なくとも、こういった
頭部には、無数の装飾品が
その絶え間から
「どうか、あの子を……」
「知らねえよ。 なんで俺が?」
もっとも、
ただ、
「これほど求めても駄目ですか?」
「
この女が
「神様に頼め。 そういう事は」
「……冗談じゃない。 いい加減にして欲しい」
しかし一方では、最良の選択だったとも言える。
決して一個人のために動くことのない神々と違って、当方には気まぐれという
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