友達百人できるかな

 私は友達がいなかった。

 友達を作りなさい、と親や先生は言うが、長年作り方がわからなかった。

 だが、私はようやく作り方を思い付いたのである。

 公衆トイレの流しに落ちていた髪の毛を拾って、クローンを作った。私の友達という記憶をあらかじめ与え、成長を促進させた。


 半年後、私はようやく人生初めての友達を得た。


 それから、その友達から得られた改善点を盛り込みつつ、再びトイレの流しで回収した髪の毛から、新たな友達を作った。

 数人の友達を作るうち、私は気付いた。

 この方法では、異性の友達を作れない。


 私は公共施設の床に落ちている髪の毛を拾うことにした。

 性別はどちらかわからない。しかし新たなこの出会いは、私をわくわくさせる。



※お題『クローン』『友達ゼロ』『借金』

借金のことはすっかり忘れていました……。

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