サチスイ

作者 黄間友香

それぞれの想いを込めて奏でる、青春ハーモニー

  • ★★★ Excellent!!!

大勢で一つのものを作り上げることは、本当に難しい。

この作品では、吹奏楽部の定期演奏会を皆で成功させようと、部員一人一人が奔走する姿が描かれています。

この部員の子達が皆、良い意味で本当に『普通』で飾り気がなく、そのため彼女達(男子もおりますが)が直面する悩みや葛藤に、深い共感を覚えました。

私もこんなことでこんな風に悩んだな。
どうにもできなくて、逃げ出したくなったな。
でもそんな時、こんな仲間がいてくれたら……と、ずっと感情移入しっ放し。

この時期の青少年特有の心の揺れが見事に描かれており、過ぎ去った青春を思い返しては微笑み、そして涙し、まるで自分も部の一員になったかのような感覚で胸がいっぱいになりました。

頑張ろうと藻掻いてもどこか不安定な、だからこそ目が離せない彼女達の軌跡の物語。

熱くて優しくて、切なくて楽しい、様々な煌めきに溢れた作品です。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

とある高校の吹奏楽部が定期演奏会を迎えるまでの様子を、複数の部員たちの視線から描いた群像劇です。

この作品の一番の魅力は、定期演奏会を成功させたいというひとつの願いを、それぞれの立場から実現しよう… 続きを読む

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