駄文2018/03/15

・はじめに


 毎日駄文2000字超、ここで100回目ということで、いったん終了とさせていただきます。極めて個人的な与太話をご高覧いただいた方、投げ銭までしていただいた方、本当にありがとうございました。



 とにかく終始「チラシの裏でやれ」という内容でしたが、人目に触れている可能性があるということ、これが、人間と直接関わることに抵抗感のある私にとっては、ちょうど良い距離感でした。



 今後monappyへはスケッチの投稿を続けていこうと思っています。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。



・不適合者として


 どうしてこんなことをmonappyで始めたのか、思い返してみると、monappyがどこか、懐かしい雰囲気を持っていたからかもしれません。



 私がインターネットに浸かるようになったのは、高校の終わりからでした。もう15年も前のことになります。その頃はブログこそ作れど、ほぼROM(Read Only Memberの略)だったので、こんなに頼まれもしない文章を書き続ける人間になるとは思っていませんでした。



 社会人になってから、ブログを本格的にやろうと取り組んでみたのですが、対外的なやりとりが苦痛になって、途中で投げ出すような形になってしまいました。その頃に最初の退職も重なり、自分は社会不適合者であるという事実に、打ちひしがれていた時期もありました。どちらも相手側に一切非がなく、自分の抱えている性質的な問題によって関係が破綻したためです。



 そこから、不適合者としてどう社会に参画していくかということを、ずっと考えています。今のところ、その答えは全然見つかりそうにないのですが、それでも、のうのうと生き長らえているということは、答えは見つからなくても、むしろ見つからないからこそ、考え続けることの方に何か意味があるのかもしれないと思い始めています。



・こじんまりと


 世の中には成功者や、苦難を乗り切った人たちのエピソードや本が溢れていますが、私がそれを読んでも、何かに活かすことが正直できませんでした。そこには「生存者バイアス」や、商業的な何らかの意図が内在されていることが多く、それを鵜呑みにしてしまいがちだったからだと思います。



 ツイッターを始めとするSNSでは、そのような成功者だけではなくて、(何を成功とするのかはそれぞれですが)まだ成功していない人や、失敗から立ち直っていない人たちの言葉を読み取ることができます。何を引用しているのか、何に「いいね」をしているのか。逆に社会的に地位のあるような人でも、我を忘れて感情的になったり、失敗をしてしまうのはどういった時なのか、私は、そういうことの方が自分に響くような気がしてしまう人間です。



 偉そうにして失敗したり、恥ずかしい勘違いをしていたり、混乱していることに気がついていなかったり、そういう人のほうが自分に近くて、そういうものをもっと深く見たい知りたいという気持ちが強くて、その結果、それを自分自身でやることにしました。



 時間が経つと、自分のことでも客観的になれるので、この雑で間抜けなテキスト群を、読み物として携えることに妙な平穏を感じます。



 当然ながら、このようにブレストを公開するという振る舞いを、他の人たちにオススメすることはできません。身近な人を傷つけることになるかもしれないし、遠回りにでも害を振りまいている可能性も拭いきれません。何より、私が他の人たちに何かをせよと提言することが出来る人間なのかということについて、甚だ疑わしいという意識があります。



 それが、社会的なテーマを取り上げることができなかった理由の一つでした。不勉強もさることながら、自分という人間がはたして他者に何かを呼びかけるに値する人間なのか、自信が持てません。



 そこで、あくまで自分自身の生活と課題について、延々と思いを巡らすにとどめたのですが、それがかえってこじんまりとしていて良かったような気がします。



・これから


 これからどうするかというと、特に大きな変化はないと思います。字数制限のない非公開のブレストは続けていくし、まだ生活を安定させる糸口は見つかっていません。単発で何らかのテキストを作ることはあるかもしれませんが、まともなものが書けるようになるには、少なくとも十数年はかかると思います。



 やりたいことも今まで通り変わらず、ゲームを自作するぞとか、データベースや語学を勉強するぞ、といったところで、これは口だけにならないように、結果を出していけるよう、具体的に段取りをしていきます。



 しかし、公言した目標というのは、達成できた試しが無かったこともあり、ここで表明したという事実については、いったん忘れて、ただ自分の中の課題として取り組んでいこうと思います。




・おわりに


 ともあれ、短い間ではありましたが、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。何の問題も生じない限りは、全ての投稿を遺しておこうと思いますので、お時間の空いた折にでも、ご笑覧いただければ幸いです。

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毎日駄文2000字超 小林俊介 @dechi

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