第10話 産地ごとの特徴をザックリと
コーヒーというと、産地である国の名前が冠されたものが多いですね。
そんな訳で今回は、産地ごとの香味の特徴を、あくまでザックリと解説して行きましょう。本来なら、1話ずつ各産地ごとに解説を入れなければならないのですが…。
●タンザニア
昔で言う所の『キリマンジャロ』です。
酸味が少なく穏やかな味わいで、万民向けな美味しさです。
●ブラジル
良く言えば中庸、悪く言えば平凡。
普通のコーヒーらしいコーヒーです。そういう意味での万民向けな味わいです。
●ジャワ
ジャバロブスタに代表されるように、骨太な苦味が特徴な、昔ながらのコーヒー。
●ブルーマウンテン
ジャマイカのコーヒーです。繊細な香りと苦味・酸味のバランスが取れた美味しさ。ほぼ日本向けに出荷されているそうな。
●エチオピア
苦味が少なく酸味と香りが際立つ、玄人好みのコーヒー。コーヒー発祥の地とも言われています。
●東ティモール
苦味はほどほど酸味は仄か。飲みやすく美味しいコーヒーです。
この他にも、モカ・コスタリカ・コロンビア・ハワイ・中米や東南アジアなどなど、さまざまなコーヒー産地があります。
さて、今回はザックリと書いております。それには理由がありまして、コーヒーの味わいの要因の中では、地理的・地質的要因による香味の変化、ワインで言う所の『テロワール』が弱いという所です。
それよりも、焙煎や保存・淹れ方による味わいの変化の方が、要因としては強いと私は感じております。
同じブルーマウンテンでも、お店によって味わいが違ってくるのも、そこに理由があるからなのです。
そんな訳ですので、あくまでザックリと認識しておいて下さい。最後は、お店で召し上がってご自分の舌で理解をして頂きますよう、お願い致します。
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