浮気ではない、そう思っていたい を代弁してくれる一冊

読み終えたのは夜4:07
(4時間後は仕事始めなのに⋯!笑)

_わたしの恋人にもうひとり「彼女」ができたらしい
この帯に惹かれて購入しました。

私も同居している恋人の他に好きな人がいます。
そんな自分と重なり、滅多に小説を読まない私が手を伸ばしてしまいました。

描かれる前半の和佐は私のようでした。恋人との関わりを大切にしながらも、好きな人との時間を優先させてしまうところ。自分では一線を引いている理性がありつつも本能的には好きな人にも強く惹かれてしまっているところ。

恋人に由麻のような思いをさせてしまっていることを申し訳なく思いつつも、好きな人への思いは募るばかりなのです。(好きな人はアサミほど突き抜けてはいませんが⋯ このカッコ内に由麻の心情が描かれているところも情景の輪郭がはっきりしていてリアリティがありました。)

私の恋人と好きな人もすでに顔見知りで、私は2人を相当に振り回していると思います⋯
と懺悔の匂うことを書いていますが、本当は好きな人が好きな人なんだと再認識してしまいました。

自分のことばかり綴ってしまっていますが、
今まで読んだ小説の中で一番自分事として深く刺さりました。私の感情を代行してくれるようなカタルシスを感じました。

書籍化に至ったことを心から感謝します。
ありがとうございます。

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