次から次へと第2フェイズはイベントが起きすぎて体がもたないんですけど

「どうしたんだい?朝なのに随分疲れた顔をしているね」


朝からニコニコと話しかけてくる猫芥子に僕は、


「ま...あね」


翌日は前より声が出せるようになったので短く答えた。


「昨日の夜俺らが帰ってから何かあったの?」


猫のように目を細めて聞く猫芥子に、「いやー昨日深夜にお風呂はいったら委員長の春川君とばったりあってさ!巨乳なおっぱい見ちゃったんだよね!」なんて説明できるはずがない。


「特に...ないよ」


「へぇ...」


何か猫芥子に見透かされているような気がする。何だか僕を疑っているような口ぶりなんだがなぁ。


「おはよう!亀有君」


ポンと両肩に手を置かれて振り返ると、イケメン委員長こと春川君が微笑んでいた。てか顔近いから顔近いから!何でこの人いっつも距離感が近いの雅ヶ坂と同じくらい距離が近いよ!?


つい僕は反射的に、いやなんというか本能的に春川君のおっぱいを見てしまった。盗み見てしまった。

彼のおっぱいは昨日見た巨乳は夢だったかのようにぺたんこだった。


どういうことだ?

どうやってあの巨乳をここまでぺたんこにしたんだ?もしかしてあの巨乳も演技だったとか?童貞の僕を落とすための!?

いやいや考えすぎだ。そんな卑劣な事を春川君がするわけないもんね!


「お、おはよう」


「体調随分良くなったみたいだね。本当によかったよ」


何だ、何が言いたいんだ?

肩の力に徐々に力が入っている気がする。


「あ、ありがとう」


「ちょっとちょっと〜いつのまに委員長と仲良くなってるの亀君」


猫芥子が低い声で僕ではなく委員長を見ながら言う。

何か不穏な空気になって来たぞ。


「まぁ俺達はは委員長同士だしね。元々相性が良かったんだ。それに、彼は俺のTKBに協力してくれるらしい」


「協力?」


今度は猫芥子が僕を見る。


「ま、まぁ、ね?その、あれだ。委員長同士相性がいいから協力する事になって...」


僕も何をいってるのかよくわからんがとにかくどういう展開なのこれ。

説明して豆種さん。


「ハァッハァゥッ!三角関係キマシタコレ..」


カーテンに隠れてメモにガリガリ何かを書いている豆種さんの喘ぎが聞こえる。どうやら僕達は三角関係らしい。意味がわからん。

どうせならラノベ主人公みたいなヒロイン達とハーレム展開になりたかった。

僕みたいなルックスで贅沢も言えないけどなんで僕ってこんなのばっかなの。

ん?こんなのばっか?


「へぇ、亀君は俺のTKBにも協力してくれるらしいけど?」


「そうなんだ。まぁ亀有君は優しいからね」


あくまで笑顔を崩さない春川君。


「毎晩夜に俺の部屋に来て一緒にゲームをする事になっているんだ」


「毎晩!?夜に!?俺の部屋!?やばいやばいやばいやばいやばいってこれは進展しちゃうよ関係が捗る捗るぅううう!ナニをしちゃうのふふふへへへふふへ」


豆種さんの何かが捗る前に僕を挟んでバチバチ火花散らすの何とかならないかな。


「...そうなの。それは楽しそうだね俺も一緒に参加したいなぁ」


ギリギリギリギリと肩をねじるような凄い力が僕の方に加わる。

いたいいたいいたいいたい血が出るよ!?僕の肩から噴き出すよ!?


「ごめんね、俺と亀君だけの秘密の密会なんだ」


「そうなんだ。それは楽しそうだね。俺も一緒に参加したいなぁ」


「ごめんね、俺と」


「ループしてるから!」


仲がいい雰囲気じゃないなあの二人は。

お互い違うTKBを同じ時期にやっている者同士だ。ストレスも溜まるんだろう。

対戦相手のマサムネは元気だろうか?

でも僕は、今猫芥子にこれといって協力(?)はしていないが猫芥子の部屋に通って亀有君の成長を見守る義務があるからな。あぁ...本当は育休をとって僕が一から育ててあげたいところだ。


そもそも僕が出て行けばいい話だ。

僕は立ち上がった。


「ちょっとトイレ」


そういや春川君はどうして僕に突然話しかけて来たんだ?

あ、いや答えはわかっている。

僕に天才名をバラされないようにする為なんだろうけれど、生憎僕は言う相手もいないし。


「お、おい」


まぁ、演技の天才っていうくらいだし春川君のあの一連の行動も話も演技だった可能性もあるけれど、可能性があるってだけで全くそうとは思えない。


「聞いてんのかおい」


そういう所も彼が計算しているから演技の天才という可能性もあるけれど、


「おいてめー!」


ガシッと肩を掴まれた。

本日2回目だ。


振り返ると予想外の人物。

ヤンキー女子が僕の肩を掴みながら睨んでいた。何僕なんかした?メンチ切られてない?


「アッハイ」


「あっはいじゃねえよ何回呼んだと思ってんだ!」


ギンギラギンの鋭い目で睨まれても困る怖いヤンキーって怖い。


「お金ならありません」


「金じゃねえよそんなくだらねー事言うわけねーだろ」


「殴らないでください」


「暴力もしねーよ!あたしを何だと思ってんだ」


「許してください」


「まだ何もしてねーだろうが!」


まだって言ったこの人。

今すぐ立ち去りたい。


「その...あ、あんたには、話があんだよ」


頰を赤らめ俯いたヤンキー女子に僕の鼓動も高鳴った。

いや、まさか何何のこれ何何のこれ何に対しての照れなの!?え!?


「...は、話って...」


「ち、ちょっと人気の無い所に行こうぜ」


あばばばば何やだ何なのこの展開勘弁して!?

次から次へと第2フェイズはイベントが起きすぎて僕の体がもたないんですけど勘弁してください。




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