女の子の裸を見たら何かしら代償があると思った方がいいな

ストライプのパジャマの巨乳美少年の部屋の一言で言えばそう「衣装部屋」部屋全体が衣装やウィッグであふれた部屋のおしゃれな机と椅子に僕はちょこんと座ってお茶を淹れてくれると言ってくれたイケメン委員長を待っていた。


お風呂から出た僕達は誰にも見つからないように隠密行動をしながらまぁ、お風呂から近い委員長の部屋まで行くのは割と簡単だったんだけれど、万が一僕と委員長が一緒に居ることを見られたら腐女子に関係を疑われてしまうしって豆種さんの存在大きいよな!


「お、お構いなく...」


「いいんだよ」


ストライプのパジャマから、乳がはみでてます。

無意識エロの化身かあんたは。


紅茶を淹れてくれたイケメン委員長は、にっこり笑って、アンティークの食器に入った砂糖とミルクをことりと置いた。


「好きな方を」


優しく微笑んだ委員長を見ていると、あぁ、僕とは根本の人種が違うんだということを思い知らされる。

僕なんて恐らく女子が部屋に来ても緊張してもてなしとかできないと思うからなぁ。


一口優雅に紅茶を飲んだ委員長は、組んだ手を机に置いて微笑みは崩さず、


「亀有君、今日の事は内緒にしてね。じゃないと俺、君の事殺さないといけなくなっちゃうからさ」


「ころっ....」


今さらっと笑顔でなんて言ったこの人!?


「俺は本気だよ」


ジッと僕を見据える委員長は、さっきの微笑みとは打って変わって獲物を狙う鷹の目のような鋭い目になった。

そういえば、一つ思い出した。

才能名簿の中に、人殺しの天才というものがあった。

もしかして、委員長....委員長の才能って。


「この部屋を見て、俺は何の天才だと想像する?」


見渡す限りの服、ウィッグ、化粧道具、コスプレでもしているのだろうか?

仮面や、ドレスなんかも多種多様だ。


「えっと.....な、なナンノテンサイカナァ」


「ははーっ本当はわかってるくせに〜」


委員長は、突然僕の顔に自分の整った顔をグッと近づけて来た。

何!?キスされるの僕!?

思わずきつく目を閉じる!僕の純潔が!!




耳に暖かい吐息がかかる。

僕の耳元ですぐ近くで、委員長は囁いた。


「君もわかってると思うけど、俺はね。演技の天才なんだ」


「.....」


演技の天才?

そういやそんなのもあったな。くらいの感覚だった。

成る程ね、この衣装、ウィッグ、化粧、変装とかそういう類の為なんだろうか?


「ル、ルパン三世...みたいな?」


「ははー、それは変装!俺のは演技だから、違うよ」


どういう事かさっぱりわからない。


委員長は、スッと僕から離れて足を組むと今度は怪しく微笑んだ。


「俺さ、小学生の時嫌いな女の子がいたんだ。何でも自分の思い通りになると思ってる女の子。そいつが嫌いでさ、何とかしてそいつに一泡吹かせてやりたいなーって思ってさ」


委員長、めちゃくちゃいい人なのに嫌いな人とかいたんだ。

まぁ、委員長も人間だし嫌いな人くらいできるか。


「やっぱり自分に自信がある人ってさ、輝いてるんだよね。その人は顔も良かったし、人気も高かった、いや、クラス皆彼女の事が好きだったんだと思う。可愛くて人気者な彼女は、クラスのお姫様だったんだ」


「すごい人だな」


「そういう人ってやっぱり自分に釣り合う相手を求めるからさ、ミーハーだったり、イケメンが大好きだったりするんだよね。だから俺はさ、ある日から少女漫画を読みふけって小学生が思う「イケメン」を研究したんだ」


「すごいな執念だな...」


「だって、俺以外その人の事信じ切って許し切ってもはや教室はその人の宗教みたいになってたんだよ?俺が唯一の無神教者だったからね。まぁ、その中に溶け込むようにはしてたんだけどさ」


自慢げにドヤる委員長クソ可愛い。


「それでね、俺はある日イケメンになって彼女と運命的な出会いを演出したんだ。そしたら、彼女まんまと俺に惚れてくれてね。最高な気分だったよ。その後なんやかんや上手くいってさ、一週間後には彼女に告白されたよ」


「いやなんかいきなりすごい悪いタラシ男の話を聞いてるみたいになったけど!?」


「その時俺はね」


「あっ、回想入るんだ」


「俺君みたいな子より、地味で大人しい子の方が好きなんだよね」


ええぇえええ!?何かそれはちょっと可哀想じゃない?


「ど、どうしたら私のこと好きになってくれるの?」


健気だ...普通になんていうかその子が可哀想になってくる話だな。小学生だって聞いちゃうと余計にね?


「もっと自分をコントロールできるように、自分をもっと抑えて他人を尊重して生活できたら、かな。少なくても今は無理」


いやバッサリすぎる!本当に小学生だったの君は!?すごい大人びた意見を発したんだね!


「そんちょう?なぁに?こんろとろーる?」


「ははっ、まぁ君も大人になればわかるんじゃない?じゃあね」


適当に流すな!!ちゃんと教えてやれよ!!


「ってわけで俺がこっぴどく振った後は彼女の傍若無人っぷりも落ち着いて、代わりに暗い眼鏡に黒髪ショートヘアーになったよ」


すごい好かれてたんだな。

何か僕その子が可愛いって思っちゃったよ。小学生だからかな。可愛いじゃんか〜あれ待ってもう僕その宗教に片足突っ込んでる?


「それでね、そいつの名前「百井華アコ」って言うんだけど」


「ん?」


なんで突然名前を...?


「並び替えると「桃花愛子」になるんだ」


「!?」


「偶然か必然か──今の話で大体察したと思うけど十中八九本人だと思うんだよね。あいつの「人に好かれる天才」っていうのは本当だと思うよ。しまったなまさかあいつがいるなんて思わないじゃない?中学の時離れ離れになってそのまんまだったしさ」


神の悪戯か悪魔の罠か──成る程。

因縁の対決って事になるのか。めちゃくちゃ面白いじゃないか。


「それで俺は君に頼みがあってここに連れてきたんだ」


またグイッと僕に綺麗な顔を寄せた委員長は、僕の手を握って微笑んだ。


「第一回TKBを勝ち抜いた亀有君!俺のTKB協力してくれない?」


「......え?」


「俺さ、別に負けず嫌いってわけじゃないんだよね。負けるときは負ける、勝てるときは勝つ、そんな風にやってきた。でもさ、あいつには何か、負けたくないんだよね」


にっこり微笑んで手をポキポキするの怖いよ委員長!!


「しかも俺と気付いて勝負を仕掛けにきてるからね早々に消さないと。協力してくれるかな?」


そんな風に上目づかいで可愛らしく見られてもなぁ。


「ところで、委員長って女...なの?」


「春川...いや、勇希でいいよ。ははっ俺が男に見えるかい?」


いや顔はイケメンだし体は女だしめっちゃアンバランス!!

HAHA!じゃないよ。


「いや、でもクラスだとどう見てもイケメンな委員長にしか見えない」


「なりきってるからね」


それが演技力.....って奴なのだろうか。

演技の天才たる所以なのだろうか。


「春川勇希っていうのも偽名だしね、この顔だって本物じゃないよ。この体は変えられないからね本物だけど、いずれは色々いじるつもりだし。胸が邪魔だからね」


胸だけが本物って事か?


「俺はさ、今まで色んな人になりきって生活してきたけど、一番この「イケメン委員長」がやりやすいんだ。ほら、イケメンを練習した過去もあるからね」


「成る程...その、それで僕は貴方に何を協力すればよろしいのでしょうか」


「そうだな。じゃあこれからお風呂の時間は一緒にしよう」


「い、いいいいいいいい!?」


「入らないよ」


「うん」


知ってた。童貞っぽい反応の演技しただけ。


「その後一緒に作戦会議を立てたり一緒にお茶したりしてくれればいいよ」


「いいけど...」


僕毎日猫芥子の部屋でゲームする約束してるんだよなぁ。


「拒否権はないよ。俺の裸、見たよね?」


「ふ、不可抗力だ!!」


それに僕だって裸見られたもん!


「じゃあ、明日からよろしくね」


もう遅いからバイバーイと、帰宅誘導宣言をされ、部屋から見送ってもらった。










女の子の裸を見たら何かしら代償があると思った方がいいな。

僕は、これから毎日深夜2時にお風呂に入りに行かないといけないんだ...。


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