宿り木の下でキスを

作者 早瀬翠風

それぞれの想いをやりとりする苦さ、そして甘さ。大人のクリスマス。

  • ★★★ Excellent!!!

幼い頃から従妹に慕われ、彼女を見守るように成長し…その従妹の結婚によって、初めて彼女への想いに気付いてしまった主人公。
誰にも気づかれないよう噛み締めていたその苦い想いを、義姉だけがふとした瞬間に感じ取ってしまい——。

お互いに噛み合わないと感じていた主人公と、美しい義姉。小さなカフェを舞台に、そんな二人の想いが微かに揺れ動いていく、大人のクリスマスを描いた物語です。

心の中を感じ取ってしまう切なさ。
届くかわからないままに、想いを届けること。どう受け止めていいのかわからないまま、想いを受け取ること。——大人になるとなぜか難しくなってしまう、心のやりとり。お互いに不器用ならば尚更——。

そして、そんな二人が過ごしたクリスマスは——。

甘さを抑えた滑らかなカクテルを口にするような、至福のひと時。ぜひこのシーズンに味わってほしい物語です。

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