第146話 絶対不敗の決闘者 -13

    ◆



「何!? 地震!?」


 立っていても感じられる程の揺れが辺りを襲い、フランシスカが悲鳴に近い声を放った。


「いや、それ程大きくないわ」

「そうだね。震度3くらいじゃないかな」

「……あんた達何でそんな冷静なの?」

「そりゃ地震はこの地域多いしね」

「というか国自体が多いのよ。やっぱり外国人の人は経験ないからびっくりするわよね」

「この国の人は強いわね……」


 フランシスカが冷や汗を掻く。



「あ、でも気を付けないと。これは余震かもしれないよ」

「ヨシン?」

「大きな地震の前の小さな揺れ、ってことだよ。つまり予兆ってことにもなるね」

「本震……その大きな地震のことね。それがくることもあるから、フランシスカ気を付け――」


 その時だった。



 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!



 轟音が響いた。

 3人は一瞬、本震かと思って身体を強張らせた。


「「「……」」」


 言葉を失っていた。

 想像していた以上のことが、目の前で起きていた。




 目の前の海が――

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