Pandora

作者 Osakana

19

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★★★ Excellent!!!

こんなに誰かに読めと勧めたくなる小説に出会ったのは久しぶりだ。
ちょっとレビューじゃ伝えられないんで、とりあえず読んでくれないかな。
この重厚な雰囲気は書けない…ただただ羨ましく、好ましい。
形容として美しいと評するのはちょっと違うかもしれない。でも読んでいて他の言葉は浮かばなかった。
登場人物の造形、揺蕩う空気、流れる音楽、ちらつく絵画的情景。やはりこの物語は“美しい”。
え、もっと読みたい~。

★★★ Excellent!!!

フィクサーという言葉から想起するのは、おそらくJ・クルーニー主演の映画のような悪徳弁護士の姿だろう。

だが、本作に登録するフィクサーは、そんな固定観念を上書きする——

それぞれが個性的でありながらも、チームとしての調和も取れている登場キャラクター達。
とりわけ、バーのマスター英二の放つ異彩っぷりは読者を裏社会へと誘う水先案内人といったところ。

また、バーの店内描写も素晴らしいの一言に尽きる。
注がれる酒/惰性で遊ぶビリヤード/室内に反響するBGM——これらのディテールが本作を平凡なミステリーと一線を画している。

黄金時代の喧噪が聴こえる——謎解きが始まる。