家まで

作者 伊紗

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★★★ Excellent!!!

一人の人間の成長と、それに合わせて遠くなっていく我が家との距離。
物理的な距離が精神的な距離になり、それが違う我が家という形で近くなっていくような話の運び方が、安心感を持って話を読み進めさせてくれます。

★★★ Excellent!!!

あ、どーも。もぐらです。

時間と共にどんどんとその距離は広がっていくさまを、お見事に描いた作品でした。
とても良かったです〜

なんだか距離が広がって行くたびに、心の距離まで広がって行くみたいで、そういう寂しいような気持ちのど真ん中をつくような書き方が興味深かった。

その実、実家ってのは忘れるぐらいがちょうど良くて、便りがないのが元気な証拠とはよく言ったものです。
こういう気持ちは、一概に巷に溢れる寂しいや嬉しいに当てはまったりはしませんが、その距離は今まで歩んで、進んできた距離でもあることと思います。
こんなにも遠くに来ることができ、そこで大切なものを育みむのなら、それは良きことかと。

だんだん。だんだん、遠くなって、やっぱそれでも実家は実家ですからね。
作中の主人公のお父様やお母様が主人公の帰るべき場所を、築いたように、主人公はその地でさまざまなストーリーやドラマを経て、誰かの帰るべき場所になるのかと思うと感慨深いものです。

なんだかじわっと旨味の効いた話でした。
おもしろかった。
読ませて頂きありがとうございました。