砂糖少女

作者 天童美智佳

あまくてせつない

  • Good!

あまくてせつない。

どうしてでしょう、この短編を表現するのにはひらがなが似合う気がします。現実だけ見ると誰も救われていないように感じますが、その中でも美しいものに魅入られる精神の強さが全編を貫くのが心地良い。高度に練り上げられた飴の美しさと、少女の希望がシンクロしています。

ここからは私の個人的な事情も絡みます。私も父と母が別れて母についていきましたので、父とは十数年音信不通です。時々、昔を思い出すキッカケになるのは──なんでもないものをふと見た時だったりするのですよね。日常に潜む思い出のかけらは、なかなか消えてくれません。

少女は、どうなるのでしょう。後悔している母と彼女の世界は、いずれ交わる時が来るのでしょうか? 私は平行線を生きていくような気がするのですが、これ以上は邪推になるので控えましょう。

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