第146話名案

あきらめた時だった。


「一樹君が遠距離からマナを送るってのはどうです?」


「俺がですか?」


なに言い出すの? このロリは。


「人間が放つマナは思念がこもるから、同じ量でもマナ結晶より高エネルギーです」


「そんなことを教官の授業で聞いた気が」


そのあと、金髪先生からも教えてもらったと思う。


「一樹君のマナを遠距離に送信するんです。そうすれば、積み込むタンクを減らせます」


「それだと、本格的に俺は生きるマナ貯蔵庫ですね」


俺の価値はそんだけ?


「そのマナを私のマナと合わせ、火属性魔法を使います。これできっと、飛べるはずです」


「そうだといいですが」


「ええ、私がおばあさまの後継者になるため、がんばって貰いますよ。ふふふ」


ロリ先輩は再度、不気味に笑いだした。

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