第100話飛翔

「うーん、遠くてよく分からないなあ」


空高くを飛翔してる俺たち。


銃声が聞こえたのは分かったけど、作戦は上手くいっているのか?


「あとどれぐらいかかるんだ?」


それ以前に、時速何キロで俺たち飛翔しているの?


「もうじき、カミの前に着くと思います」


「できるだけ早くしてくれ。いくら魔法で軽減してるとは言え、寒さとスピードで辛いんだ」


流れていく景色も早いし。


「それはいいとして、お姉さまたちはカミの気を引いているようですね。こっちには注意を向けていないようです」


「だけど、もうじき気にされるだろう?」


「ええ、強いマナ反応を出していますし、滑空していればいやでも目立ちます」


「そうなれば、攻撃をされる」


カミにはそれほど危険な能力はないようだ。


ただし、腕力が強く、周りのものを投げてくるらしい。


「お兄さま、気をつけてください。もうじき注視されます」

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