第52話一撃
俺は全速力で核クリーチャ―を目指す。
逃げる蛇は酸を吐いた。
「きかないぞ」
魔力を装甲に集中。
硬化魔法を展開。
俺の魔法によって、その状態で固定されたわけだ。
溶けるはずがない。
「最初からこうしていればよかったよ」
焦って損したよ。
「なんだ?」
高速で何かが飛んできた。
俺を攻撃しようとしていた蛇に、それがぶち当たる。
「サーシャだな」
俺のために、ビットを使ってくれたのだろう。
自分の身を危険にさらしてまで、俺を手伝ってくれた。
そのおかげで、蛇の意識が一瞬それる。
隙が生まれた。
「このチャンス、逃さない」
覚悟を決め、跳びこむ。
多少の反撃ぐらい、耐えて見せるさ。
俺とスサノオをなめるなよ。
装甲にマナを流し、硬化魔法を発動。
これで、多少の攻撃ではやられなくなった。
突っ込む俺に蛇は気が付いた。
反撃しようとしているが、もう遅い。
「こいつの出番だ」
背中のハードポイントに装着していた、太い鉄棒を引き抜く。
それと同時に、短くしていた棒を展開。
本来の長さに戻す。
秘密兵器の出番が来たぞ。
こっちにマナを流し、装甲の魔法は解除。
棒を硬化させる。
「くらえ」
報奨金のため。
この近くに住む、一般人のため
そして、敵をひきつけてくれている大切な2人を救うため。
さまざまな思いを込め、この棒を放った。
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