夜鳴鶫
人間には我慢の限界というものがある。踏み越えてはならない線であったり、触れてはならない逆鱗であったり、あるいは遅々として進まない物語の展開や、いつまで経っても来ない待ち人に対してなど。ともかく、人には我慢の限界というものがある。
「君、この店の店長とやらはどこに行って、いつになったら戻ってくるのかね」
この店において、まずいコーヒーを啜るしか暇を潰す手段を持ち合わせていなかった日限にも我慢の限界が訪れていた。彼は頼りない店員の女を呼び止めてそのように尋ねた。女はええ、とか、ああ、とか、困ったように唸るばかりであった。
「店長はどこへ行ったのかね」
「用事があるとかで」
「いつ戻るとか、そういったことは聞かされていないのか」
店員は小さくなって頷いた。日限は禿げかけた頭を撫でた。
「そうか。じゃあ、やつは元気だったかな」
「店長ですか?」
「ああ、そうだ。店長は元気だったかと聞いている」
「元気でしたけど」
「そうかね」
日限はまずいコーヒーを啜って苦い顔をした。
「ああ、そうだ。やつはまだ煙草を吸っていたかね」
「店長ですか?」
「ああ、そうだ。もういい歳だし、やめろと言っているんだがな。それでどうだったかね」
「あー、どうだったかな。まだ吸ってたような気がします」
「そうかね」と、それだけ言うと日限は店員から視線を外した。
雨が止む気配はない。幸は移動して、日限の対面の椅子を引いた。
「待ち合わせの人、まだ見えませんね」
「約束していたのは、ここのものだ」
「店長さんってことですか」
「……ああ、その予定だった」
「今日会うって約束してたんですか」
「いいや、今日会うとは決めていなかった」
「じゃあ、出かけちゃったんですかね」
「いや、それはどうだろうな」
幸は首を傾げた。
「もう会えないかもしれん」
「そんなことはないと思いますけど……どんな人だったんです?」
日限はコーヒーカップの取っ手をつまみかけたが、やはり止めた。
「古い友人だ。やつが花粉症に罹って、それからは手紙でやり取りをしていた」
「日限さんはどうしてメフに? 地質学者とか言ってましたけど、やっぱり大空洞を調べるんですか」
「君」
たしなめるような口調だった。幸は、日限が学校の教師のように思えて仕方がなかった。
「あまり人を詮索するのはよしたまえよ。誰にだって人に言えないこと、言いたくないことがある。君にだってあるだろう」
「あります」
「だったら分かるだろう」
「ごめんなさい」
日限は鼻から息を漏らした。
「少し外のことが気になって。日限さんは花粉症じゃないですよね」
「外が気になるかね。まあ、それはそうだろうが……メフの中と大して変わらんよ」
日限は何か話そうとしたが、ふと思い至った様子で店員を呼びつけた。
「なんでしょうか」
「手洗いはどこかね」
「あー、トイレならあそこですけど。でも、今ちょっと使えなくって」
「何? そうなのか? いや、待て。さっきまで他の客は使っていただろう」
「男の人の方は駄目なんです」
「……何故だ」
「何故と言われても、壊れてるみたいなので」
「冗談ではない」
日限は立ち上がり、手洗いへ向かう。店員が慌てて追いかけて、幸もその後に続いた。
手洗いは男女別に分かれていた。日限は男性用の手洗いに繋がるドアを開ける。店員の女は立ち止まった。幸は日限に続いて中に入る。個室が一つに、小便器が一つあった。
「……何が壊れていると言うんだ」
「個室の方が壊れてるみたいなんですー」
ドアの外から声がかかった。日限は鼻で笑った。
「まったく……」
幸は何となく個室のドアを開けようとしたが、鍵がかかっているのか開かなかった。
「おい、後ろでがちゃがちゃやるな。私は誰かに後ろに立たれると気になって用が足せないんだ」
「ぼくもおしっこ行きたいんですけど」
「私の後ですればいいだろう!」
「そんな怒鳴らないでくださいよ……」
幸はドアから少し離れた。
「ちょっとー、壊さないでくださいよー!」
またもドアの外から声がかかる。幸は諦めて外へ出ようとした。個室から物音が聞こえた。何かが倒れて壁にぶつかるような、そんな音だった。
「な、なんだ」
日限は中々用が足せないでいた。幸はドアをノックして声をかけるが応答はない。彼は窓枠に足をかけて上から個室の中を覗き込んだ。誰かが便器に力なく座り込んでいる。男だ。しかし俯いているので顔は見えなかった。
「……?」
男の体勢は不自然だった。便器に腰かけてはいるが、目の前の壁に体を預けるようにしている。だらりとして、ぐにゃりとして、力が入っていないかのような有様だ。
「おい、どうしたのかね」
「人がいます」
「何……?」
幸は既視感を覚えた。そして察した。
「たぶんですけど、死んじゃってます」
「ええ……?」
日限は小便器と向かい合ったまま硬直した。
トイレの個室で人が死んでいた。
死んでいたのは喫茶タミィの店主であった。
個室には鍵がかかっていて、目立った外傷はなかった。
そのことを幸と日限が言うと、店にいた客は逃げようとした。死体があったことを恐ろしく思ったのかもしれない。しかしそれを屏風が止めた。彼女はパーカーのポケットから銃を二丁抜いて、それを両手に構えて大声を発したのだ。
「誰も外に出んじゃねえ。動いたら撃つ」
「は、はあ……? お前、何言ってんの?」
「オレぁ警察だ。《花屋》っつったら分かるか? いいか、全員動くな。そうだな。そこの、店の真ん中にあるでけえテーブルのところに向かえ。ゆっくりな。そうそう、ゆっくりだ。ゆっくりだっつってんだろジジイ!」
屏風はカウンターの椅子の上に登り、全員に銃口を向けて構えていた。
「そしたら椅子に座れ。両手上げながらゆっくりな。座ったらオレから見えるところに両手を置け。手を下に隠すんじゃねえぞ。ぶっ放してやるからな」
「こいつ、本当に警察かよ」
「あ。無駄口叩いてもぶっ放す。てめえら馬鹿みてえに押し黙って言うとおりにしてろ」
警察というよりかは押し込み強盗のようなやり方であったが、幸も日限も他の客も、何が何だか分からないまま彼女の指示に従うほかなかった。やがて全員が着席するのを見るや、屏風は面倒くさそうに銃口で頭を掻いた。
「そこで大人しく座ってろ。物音一つ立ててみろ。マジで撃つ」
屏風は椅子から飛び降りて手洗いへ向かおうとした。そこでふと足を止め、幸と日限を呼びつけた。
「にいちゃんとおっさん、ゆっくり椅子から立て」
「な、何故だ」
「何故だじゃねえよ口答えすんじゃねえよ」
二人は言われた通り、ゆっくりと椅子から立ち上がる。
「にいちゃんはオレと一緒に便所までついてこい」
「う、うん」
「おっさんはドアの前に突っ立ってろ」
「何故だっ」
「何故だじゃねえってんだろ! そこで見張ってろよ。誰かが余計な動き見せたら今みてえにでけえ声でオレに伝えろ」
「あ、ああ、そういうことか」
屏風は幸を伴って手洗いへ向かい、日限は皆が座っているテーブルを見渡せる位置に立った。
「ね、ねえ」
「んだよ」
屏風は銃をポケットの中にしまい込むと、トイレの中にずかずかと押し入って、便器に座ったままの死体をしげしげと眺める。
「警察呼ばなくていいの? というか、本当に屏風ちゃんが警察の人なの?」
「えー、にいちゃんオレのこと信じてないのかよ」
「っていうか、手帳が見たいなあ」
「しようがねえなあ」
ポケットに両手を突っ込むと、屏風は照れ臭そうな顔になった。
「あ、ないっぽい。ごめん、家に忘れたかも」
「それってまずいんじゃないの?」
「黙ってたら分かんねえって。にいちゃんもオレが疑われそうになったら協力してくれよな」
幸は不安になった!
「そういやさ、どうしてこのおっさんが死んでるって分かったんだ?」
屏風は死体を顎で示す。死体は、日限と同じくらいの年齢の男であった。日限よりも毛量があり、スリムではあったが。死に際の形相は、幸には直視できなかった。ただ、苦しんで死んだことだけは確かであろう。
「死んでる人をちょっと、見慣れてたから」
「そっか。ごめんな」
「なんで屏風ちゃんが謝るの?」
「気にすんな。それより……まあ、マジに何もねえのな」
屏風は死体に触れたり、ポケットの中身を探ったり、携帯のカメラで撮ったりしていた。
「刺されてねえし撃たれてねえし斬られてねえし絞められてもねえ」
「毒とか?」
「毒ねえ。顔色はすげえ悪いけど。まあいっか、だいたい分かった」
「本当?」
「おん。だいたい分かんねえのが分かった。こりゃ駄目だ。オレだけじゃあどうにもならねえや」
トイレを出ると、日限が不安そうに屏風と幸を見てくる。誰も妙な真似をしていないらしかったが、店内の雰囲気は最悪だった。
「にいちゃんとおっさん、もっぺん座って」
「はあ。まったく、こんなことに巻き込まれるとは」
「うるせえなあ、そりゃこっちの台詞でもあんだよ。さてと……」
屏風は、改めて何が起こったのかを話して聞かせた。皆、口々にいろいろなことを言っていたが、幸は、誰も警察や病院に連絡するそぶりを見せなかったのが気になった。
「ねえ、帰してくれない? 別に、私たち何もしてないんだけど」
「ええ、そうねえ。困ったわあ、ねえ、おじいさん」
屏風はけたけたと笑った。
「駄目だってんだろボケ」
「だったらあんた警察なんだろっ、どうにかしろよ!」
大学生風の男が喚く。屏風はそうだなあと頭を掻いた。
「誰が一番怪しいかなあ。なあ、おっさん」
「何?」
日限は訝しげに屏風を見た。その時、黙りこくっていた店員の女が椅子から立ち上がらん勢いで彼を指差した。
「こっ、この人です!」
「あーん?」
悲しそうな顔の屏風が、口の端を歪めていた。
「私、このおじさんが怪しいと思います!」
「何を言い出すのかと思えば……」
「だって最後にトイレに行ったのはおじさんじゃないですか」
「まあ、確かにそうだが、しかし君も手洗いまでついてきたはずだが」
「私は中に入ってません! 見ていない内に、そ、その、人殺しをやったんでしょう!」
「中に入ったのは私だけではない。この少年もだ」
幸は小さく頷く。
「じゃあ二人でやったんでしょ!」
「……なんとまあ筋の通っていないことを」
「けどそいつを否定する材料もないんじゃね?」
大学生風の男が、店員の女に同調するようなことを言った。
「否定できねえなら疑われても仕方がねえってこった」
「ふん。では、そうだな、そこの自称警察の少女」
「オレのこと言ってんのか」
「ああ、そうだ。君、さっきあいつの死体を見てきたんだろう。死亡推定時刻は分からないのかね」
「おっさんむつかしいこと知ってんなあ。オレも警察だけどよ、詳しいことは専門家が見ねえことにははっきりしねえよ。ただ、死斑は出てたな」
「シハンってなんですか」
店員の女が屏風に尋ねた。
「死んだやつの皮膚に出てくる痣みてーなやつだよ。死んだら心臓も何もかんも止まるだろ。そん時死体が動かなかったら血が死体のひくーいところに沈んでくんだよ。その色が皮膚の表面に出てくるわけだ。だから、色はだいたい紫とかだな。それから死後硬直も始まってた。……たぶん、二、三時間は経ってんじゃねえのかな」
店員の女はぽかんと口をあけっぱなしにしていた。幸は思わず拍手しそうになった。
「なるほど、それらしいことは言えるようだな」
「舐めた口利いてんじゃねーぞ、おっさん。てめー今疑われてんだからな」
「そうかね。では話を戻すとしよう。あれは二、三時間前に死んだ。はっきりとはしていないがその可能性が高い。で、私とそこの少年がトイレに入ったのはついさっきのことだ。もう一つ言っておくと、私がこの店のトイレに入ったのはさっきのが初めてだ」
「ぼくもそうです」
日限は満足げに頷いた。
「そうなると辻褄が合わんではないか。どうだ。疑いは晴れたかね」
「……とりあえずは」
店員の女は不満げだった。
「じゃあこん中でトイレに行ったやつが怪しいってわけだな。よし、誰がトイレに行った。手ぇ上げてみ」
屏風が促すも、誰も手を挙げようとはしなかった。
「おいおいマジかよ。お前ら我慢強過ぎんだろ。いいから黙って誤魔化してねーで手ぇ上げろや」
「皆さん手洗いに行っていたはずですよ」
そう言うのは浜路であった。彼女は続けた。
「トイレに行ったものが怪しいのなら、ここにいるほとんどの方が怪しいということになります」
「はあ? 何、あなた全員がトイレに行ったって覚えてるの? 見てたの?」
「見たくて見たわけではありません。見えていただけです。私が先ほどまで座っていたのが、あそこの椅子です。そこからならトイレのドアが見えるんです。覚えている限り、日限殿と八街殿以外、全員が使っていたはずですよ」
「へえ、そう。あなたも使ったってことよね?」
「ええ、私も使いました。ただ……皆さんがどちらを使ったかまでは分かりません」
帽子の少女は眉根を寄せた。
「どういう意味? それってもしかして、女も男の方のトイレに入ったって言いたいの?」
「そうであったとしても、あそこの衝立のせいで見えません。正確に言うなら、私は誰かがトイレに向かったことははっきりと見ていますが、女性用、男性用、どちらのドアを開けたのかまでは見ていないのです」
「女なら女用のを使うに決まってるじゃない」
「まあ、普通はそうですが」
屏風は手の中でビー玉を転がして遊んでいたが、何か思いついたように顔を上げた。
「最後にあの死んでたおっさんを見たのは誰だ? つーか、見たやつはいんのか? 今度は嘘つくんじゃねえぞ。黙るのもナシだからな。オレがそう判断したらぶっ放すからきちんと頭ん中で整理して言えよ」
もはや脅迫だった。しかし話さなければ疑われてしまうだろう。最初に口を開いたのは日限であった。
「私は、そこの少年と、中国人の女性と、亜人の女性との四人でこの店に来た。到着したのは午後三時過ぎくらいだったか。その時は店主の影も形も見えなかったな」
屏風は無言で幸たちを見た。
「日限さんの言ってることに間違いないよ」
「右に同じ」と雪蛍は投げ遣り気味に言った。
「にいちゃん、間違いねえよな?」
ないよ。幸は言い切った。
「ほーん。じゃ信じよっかな。で、おっさんらはなんでこの店に来たんだよ」
「ここで人と会う約束をしていたからだ。三人にはついてきてもらっただけだ」
「あっそ。約束してたってのはどこのどいつとだ? こん中にいるか?」
日限は無言でトイレを指差した。屏風は怒ったような顔で俯いた。
「……それはご愁傷様です」
「いや、気にしてはいない」
「そういえばあなた、友達が亡くなったのに随分と冷静でいらっしゃるのね」
老婆が咎めるようにして言った。
「さほど親しい友人というわけでもないからな。古い付き合いなのは確かだが、もう長いこと顔を合わせていなかった」
「そんな人と会う約束をしていらっしゃったの?」
「おい、どうやら君らは私を疑いたいようだがな。君らこそ、この店の常連だったのではないか。私よりも長く多くあいつと顔を合わせていたんだろう。そのくせ店主が亡くなっても顔色一つ変えていない。薄情なのはどっちだ」
「まあ、そんな怖いことおっしゃらないでくださいな」
「ふん。……それで、この店に着いた時にはさっき言った四人と、屏風とか言ったか? 君以外の人間は全てこの店に来ていたぞ」
「ふうん、そいつは確かか?」
屏風は皆を見回した。特に異論もなかったので、彼女は日限の意見に納得したように頷く。
「じゃあそこの婆さん、喋ってみろ。あんたはいつここに来たんだ」
「婆さん……私のことかしら」
屏風は大仰な動作で老婆を示した。
「そう。そうね、私はおじいさんと、お昼ごろにお店に来たの」
「じいさんってのは、そこで居眠りしそうになってるやつか」
「ええ、そうよ。うふふ、この人ったらまあ、長ったらしい話になるとこうなの。映画を観ている時もそう。私はいつだって一人ではらはらしているのに、隣で寝息を立てているのよ。ああ、そう。そういえばそうよ、こないだのアレ、何だったかしら、ほら、韓国だかどこかの人が出ていた映画。あの時もおじいさんったら」
「分かった分かった、んなこと聞いてねえんだよ。それで、あんたらが店に来た時、誰かいたか? 死体になったおっさんはまだ生きてたか?」
「さあー、どうだったかしら。おじいさんは覚えてない?」
老婆は連れ合いに尋ねたが、老人も首を振るばかりだった。
「ちっ、都合のいい時は年寄りぶるんだよな。まあいいや、後で嫌でも思い出してもらうし。そんじゃあ次は……」
屏風の視線が、大学生風の男の顔に定まった。
「おれか」
「おお、お前だ。言ってみ」
「おれがここに来たんは、二時くらいだったか。そん時にゃあそこの婆さんも爺さんもいたぜ。ああ、店長はいなかったけど」
「キツネ目のにいちゃんはじーさんばーさんの後、と」
「……キツネ目?」
男は屏風をねめつけた。
「キツネみてえに性格悪そうな目ぇしてんじゃん。お前は何しに来たんだよ」
「暇だったから本でも読もうと思ってきたんだよ。ここは静か……だったからな。今日はやかましかったけどよ」
「本ねえ。何の本読んでたんだ?」
「関係あんのかよ」
「それを決めるのはオレだ」
「ヘッセだ」
「あ?」
「ヘッセだよ、知らねえのか。『車輪の下』を読んでたんだよ」
「ひっ、ひゃっはっは! マジかよ、ヘッセだあ? 嘘つけ、てめえどう考えたってヘルマン・ヘッセってガラじゃねえだろ」
「あんた、警察ってのは人をおちょくって馬鹿にしても許されると思ってんのかよ」
幸もキツネ目の男に同意した。
「屏風ちゃん、あんまりそういうの言わない方がいいよ。それに、その人が本を読んでたのはぼくも知ってるし」
「人は見かけによるんだけどなあ。まあいいや、そんじゃあ次は……」
その時、幸は気づいた。屏風の言動はぐにゃぐにゃとしていて掴みどころがないが、彼女はこの状況を楽しんでいるようにも見えたのだ。
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