ホワイトウィッチトライアル

作者 荒ヶ崎初爪

72

29人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

『白い魔女』――それは真守という少女が、幼なじみのみよ君から教えられた童話。
みよ君と別れた後も、真守はその童話を愛していた。

10年の歳月を経て、二人が再会したとき、『白い魔女』をめぐる、物語がはじまる。魔術と蛇神という存在を伴って。

上記のとおり、本作には、魔術が登場します。
魔術によるバトルもあって、互いに相手の先を読みあう戦いに目が離せません。
また、その魔術もきちんとした理論が設定されており、魔術が本当に存在しているように感じます。

他にも蛇神や霊媒などといったものも出てきますが、その全てが絡み合い、破綻なく物語が組み上げられています。
後半は、先が気になって仕方ありませんでした。

また、真守とみよ君の心情も丁寧にかかれていて、二人にもしっかりと感情移入できました。
二人以外の登場人物も魅力的ですよ。


重厚に組み立てられた、現代ファンタジーが楽しめる、素敵な作品です!

★★★ Excellent!!!

久遠真守という少女には大好きな童話がある。
それは幼馴染の「みよ君」に教えてもらった「白い魔女」のお話。
童話をきっかけに仲良くなった2人だが、みよ君と真守はすぐに離れ離れになってしまう。
それでも真守は「白い魔女」の童話を忘れられず、みよ君との思い出として大切に覚えていた。

それから10年後。みよ君と真守は再会する。
再会を喜ぶ真守だが、みよ君の方はそうではなかった。
彼は真守に会いに来たのではなく、「白い魔女」の真相を探るために現れたのだ。

「白い魔女」とは一体何なのか。
それがこの物語のキーワードであり魅力になっています。
ただの物語だと思って聞いていた童話に真実が隠されている。
それだけでもワクワクする展開です。

現代ファンタジーでありながら日常に溶け込んだ魔術の存在や、事細かな設定。
個性豊かでありつつ、目的、信念をしっかりともった魅力的なキャラクターも合わせて、最後まで楽しく読ませていただきました。

特にお気に入りなのが主人公である久遠真守です。
その時々に自分が出来る事を考え、実行する姿はとても好感が持てました。
普段は大人びた様子を見せるのに、みよ君が関わると年相応の反応を見せる姿もとても微笑ましく、最後まで純粋に応援することが出来ました。

完結済み作品ですので、ぜひ!

★★ Very Good!!

魔法が存在する世界で繰り広げられるバトル物語です。

まず魅力的なのは緻密に組み込まれた設定ですかね。ただ魔法が存在するのではなく、駆使するためには制限や条件がある。それも、魔法バトルものにありがちな才能やら能力といった事ではなく、場所や性質を事細かに記されていた点が中々面白いと思いました。

そして、やはり一番の見所は『白い魔女』ですかね。過去に幼馴染みから聞かされたおとぎ話、白い魔女。よくあるおとぎ話かと思いきや、そこにはとても重大な秘密と謎の手掛かりが記されていた。その真相を知ったときは唸らずにはいられないかと。

一風変わった魔法バトルをお探しの方は一度読んでみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

子供の頃に聞いた御伽噺「白い魔女」
憧憬の念を抱いたお話に隠されていた真実。

短い期間共に過ごした幼馴染との、久しぶりの再会で浮き彫りになっていく過去。
そこには魔術や『みよ君』の家族に関わる秘密と、今まさに進行中のとある事件へと繋がっていた。

戻ってきた『みよ君』は何を見つけ、何を想うのか。
そして主人公は……。

と、気になる要素満載の。
一風変わった魔術設定に支えられた骨太のストーリーです。

しっかりとした魔術設定とそれに立脚したバトルも見所ですが、そうした魔術師の国という”文化や考え方”まで創り込まれており、根深い部分から繋がって行く様も素晴らしい。

『みよ君』を追って来た妹や教会のシスターなど、魅力的なキャラクターたちが真実と事件にどう立ち向かうか。
その中で幼馴染二人はどういう結末を勝ち取るのか。

気になる要素が一つでもあれば是非是非読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

昔、幼馴染から聞いた『白い魔女』の物語の秘密──。
そんな一文だけでもう面白そうじゃないですか?
だって、幼馴染、魔女、秘密ですよ!
読み始める理由なんて、もうそれだけで十分じゃないですか!?

以下では少し細かい魅力をお伝えしますが、この時点で「面白そう!」と思ってくれた皆様は、ぜひ私のレビューを読み飛ばして本編をどうぞ!

まず、ファンタジーなのにリアルなところがすごい。
私たちが存在しているこの場所と、しっかり繋がっているような気がしてワクワクします。

ファンタジー作品では邪魔になりかねない魔術についての説明も、圧倒的な説得力で素晴らしかったです。
(実は個人的にここが一番好きだったりする……)
あれ、私も魔法使えるんじゃね?なんて思ってしまいました。

そしてキャラクター。
主人公の真守。最初はなんとなく人間っぽさがなくて苦手だったのですが、ストーリーが進むにつれてだんだんと感情が見えてきて……。エピローグの真守ちゃんは最高に好きです、はい。

幼馴染のみよ君もすごくいいヤツ!
バトルが格好良いんですよ。そのくせ普段は優しいという、ハイスペックな男の子です。

みよ君の妹のエレンや、強くて頼りになるソニアさんなど、他にも素敵なキャラがいるので、本編で確かめてほしいと思います。

全体を通して理性的なキャラが多いのですが、たま~にちらっと見える人間らしさがキュートなんです!

あとは完成度ですかね。
作品としてきっちりまとまっている印象を受けました。
かといって、続きが想像できないわけでもなく、むしろ続編に期待してしまうような終わり方でした。

他にも色々とありますが、あとは本編を読んで『ホワイトウィッチトライアル』の世界をたっぷりじっくり味わってください!

もしかしてこの作者さん、本物の魔術師なのかも……。
本気でそんなことを思ってしまうような濃厚で重厚で素敵… 続きを読む