幽霊皇子とツイてる花嫁(旧題 死にかけ皇子と冥婚の后)

作者 小小夏@ココナッツ

83

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★★★ Excellent!!!

「冥婚」とは中国で古くから行われていた婚姻風俗の一つで、死者の婚礼をいい、古くは魏の曹操が早世した息子のために冥婚を行ったことが知られている。なお、現代でもこの習俗は一部で残っており、中国での冥婚がらみの事件を評者はいくつか聞いたことがあるし、もし台湾で道に落ちている曰くありげな赤い封筒を拾ったりすると、「冥婚一名様ごあんなーい!」という事態になるので、注意すべきとか云々。

さて、評者がカクヨムコンにエントリーされた作品群を眺めていた時、驚いたのは本作である。まさか「冥婚」を鍵とした中華恋愛ものが読めるとは思わず、その着想の妙に唸った。

そして、前半のライトめなノリから中盤からクライマックスにかけてのハラハラドキドキの盛り上がりに至るまで、読みやすい文章にするすると乗せられ読んだ。

ヒロインで亡命のお姫様「陽姫(牡丹)」は気丈で性格も良く、冥婚相手の死にかけ皇子さまの「劉颯」も、何とか身体と魂魄をコントロールしつつ(これがなかなか厄介)陽姫を守るため心を傾ける。最初は事故のように始まった2人の関係がどう発展していくのかが一つの読みどころ。
また、主君である颯にもぽんぽんものをいう宦官、気位は高いがどこか憎めない宰相令嬢、男前の武官、とキャラクターも個性的。

ストーリーも終盤で二転、三転して面白く、コメディとシリアスのバランスも取れていたように思う。
中華ファンタジーでも、一味違ったものを読みたい方におススメ。

★★★ Excellent!!!

「冥婚」それは死者と婚礼の儀を交わす習慣。意図せず死者と結婚することになった陽姫は、壮大な鄭国全土をめぐる争いに巻き込まれることになる……。アクション、ミステリー、陰謀と正義……皇子を殺そうとした呪詛の黒幕は一体誰? 劉颯と陽姫の恋の行方は? まるで二時間映画を観ているような全25話は、あっ、という間です、ノンストップでどうぞ!

★★★ Excellent!!!

なんとなく不吉な感じのタイトルから、ホラー的なものを連想していましたが、いやいや、ふたを開けてみたら、シンデレララブストーリーでした!

作者様のプロフィール通り「ライトな感じの少女小説」です。読みやすく、さくさく読み進められます。

陽姫や劉颯、その他のキャラクターも魅力的で、二人の恋に乙女心がキュンキュンしました( *´艸`)

★★★ Excellent!!!

 死者との婚姻を「冥婚」という。その冥婚を果たした一人の姫の物語。姫が身を寄せていたその国には「落し物を拾ってはいけない」という言い伝えがあった。しかし、何でも良い方に捉える姫は、落し物を拾ってしまう。その落し物こそ冥婚の印しだった。しかも、死者との婚姻のはずが男性はあることをきっかけに生き返る。
 姫の夫は皇太子の一人だった。夫の許婚との確執も、夫の呪詛も、次々と明らかになって行き、読者を飽きさせない。さらに、夫の父親を狙う敵国や、その首謀者との争いに、主人公夫婦は巻き込まれていく。
 果たして敵の正体は? 呪詛の犯人は? 首謀者は?
 天真爛漫な姫が、死にかけ夫と繰り広げる宮廷恋愛譚!
 歴史小説という事で敷居が高いと思いきや、全くそんなことを感じさせずに最後まで引っ張って行かれました。一気読み必至の作品です。是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

中国の貴族が舞台でしょうか、そういったドラマは多少見たことがあります。
主人公の少女は、とある男性と奇妙な『冥婚』をすることになり、物語は進んでいきます。

国と国との政治的な要素が、恋愛に影響を及ぼして………、なんと言いますか、確かに『王道』を感じる恋愛ものです。

序盤は非常に魅力を感じました。
読み進めてみます。

★★★ Excellent!!!

一本映画を見終えたような満足感!
死んだ皇子と結婚させられた異国のお姫様・陽姫と、死んだと思われていたけどなんとか息を吹き返して復活した皇子・劉颯が送る、笑いあり涙ありのラブストーリーです。
死人にキスをするのを嫌がる陽姫と、何とか生き返りたい劉颯の魂の会話から始まるこの物語、ずっと笑いっぱなしで、宦官の燕青、武官の諒珪、劉颯の元いいなずけの玲花、劉颯の弟の朱衛などなど、脇を飾るサブキャラクターたちもみんないいキャラをしていて、とにかくずーっと楽しいです!

しかしこの物語の裏側にあるのは皇位継承をめぐるちなまぐさい政治の陰謀……。はたして劉颯を呪い殺そうとしたのは誰か?から始まり、物語は宮殿を揺るがす大事件へと発展します。
最後劉颯がこのまま戻ってこなかったらどうしよう!とはらはらしてしまいましたが、大丈夫、ちゃんとハッピーエンドです。王子様とお姫様は結ばれて終わるのです。ラブストーリーはこうでなきゃ!
めでたしめでたしでした。

それにしても、陽姫が本当にいい子なのに救われます。
いえ、けして優等生ヒロインではないのですが――むしろおてんばで口のよく回る騒々しいお姫様なんですけど、彼女の太陽のような明るさに救われます。劉颯もきっとそういう気持ちだったから彼女と添い遂げることを決意したのでしょう。
生きることは痛みを感じること。
でもきっと彼女はこの先もたくましく生きていくのでしょう。だってとても運がいいからね!

★★★ Excellent!!!

『冥婚』それはまだ一部地域では廃れていない風習。
遺髪など故人のものを入れた赤色の小袋……
とTVで見たことがあったのですが、このたび玉蝉という石のことをはじめて知りました!
中国の文化や歴史に造詣の深い作者さまの描かれる物語は、恋愛のドキドキとシリアスを両方楽しませていただけるので、ドキドキハラハラいつも固唾をのんで見守ってしまいます。
つづきを楽しみにお待ちしております……!

★★★ Excellent!!!

落し物を拾ってはならないという他国の奇妙なしきたりにうっかり引っかかってしまった主人公。
元々身分の高い彼女は、
その国のしきたりに則って、
亡き皇子と冥婚させられることに。
死体と一緒の部屋に閉じ込められてゾッとしていると、
なんとその死体の幽霊が話しかけてきた。
霊が体に戻るには、主人公の存在が必要で……。

不思議な設定ですが、
昔はそういうこともあるのかなーと勝手に納得させられてしまう時代設定。
底知れぬものを感じながら、
ぐいぐい引き込まれて読みました。

相手は死にかけの皇子で、
勝手に決められてしまった結婚ではありましたが、
でも一つの目的に向かって歩く中で人間味を感じたり、心を通じ合わせたり、そして主人公の乙女心も尊重してくれる皇子だったりします。

女の子におすすめしたいです!!