第115話 鞍馬寺まで登る。

 私は直紀さんや夕菜ちゃんに誘われて鞍馬寺を上っている最中です。

 鞍馬寺までの坂道は非常に多く、道が複雑なので非常に疲れる状況に私は劣っています。

 既に歩いているだけで足がかくかくしそうな状況に私はまさか登山がこんなにつらいとは思いもしなかったと思います。

 そして私は今に出も疲れそうな状況でしたが、周辺を見てみると観光客が思っている以上に多く、こういう場所でも負けずに上っている状況が目立つならそれをしっかりと考えて進めねばいけないと感じた。

 私は墓守女子でお腹の中には多くの人間の遺骨が納骨されており、彼らの為にも頑張らねばいけないと感じるから。

 ゆえにこのへとへとぶりを感じながらも直紀さんや夕菜ちゃんが何故、ここまで元気なのか非常に気になっていた。


 私は彼らにそれを答える為に…、


「直紀さん。夕菜ちゃん。あんた達は凄く元気があるし、良く登れるよね。」


 と答えた。

 すると、その問題について直紀さんが語り始めた。


「絵理奈ちゃん。それはあんたがこの山の登り方を知らないだけだと思うよ。」


 とすんなり答えた。

 当然、私は疑問になったので…、


「どういう事。」


 と返答し、直紀さんが…、


「俺はロシア料理を提供する為に出張で山道を歩く術を持っているけど、それでもこういう山は体力を出来るだけ温存して、地形に合わせて歩き方を変えた方が良いんだ。」


 と答えて納得した。


「確かに。でも、確かにそういう話を聞いていると非常に納得する面がある。確か、直紀さんは以前、身延山久遠寺を上ったことがあるよね。」


 意外と直紀さんからそういう話を聞いて納得する側面は非常に大きい。

 そしてなにより、久遠寺の時よりもとあんが厳しい状況に非常に体が疲れると感じていた。

 私は直紀さんが身延山久遠寺を上った経験がある事に気づき、私も上ったけど、あの山よりもきついと感じていた。

 すると夕菜ちゃんが久遠寺や身延山について話すと彼女はそれについて非常に気になったせいなのか…、


「絵理奈ちゃん。あんたは身延山久遠寺を上った事があるの?」


 と話しかけた。

 恐らく、私の事を凄く心配して答えているのだろう。

 勿論、私はその久遠寺を登山した辛さを考えるとそれだけで非常に嫌だったけど、それでもこの件について夕菜ちゃんにしっかりと話そうと思った。


「うん。私は久遠寺を上ったことがあるよ。国道52号を超えたら久遠寺まで非常に狭い道路を上りながら久遠寺に辿り着いた。その時は直紀さんだけでなくお聖人さんも一緒に上ったんだよ。」


「へぇ~。てことはお聖人さんっていう言葉からあんたが所属するお寺は日蓮宗なんだね。」


「うん。そうだね。そもそもお聖人さんという言葉自体が日蓮宗の僧侶を意味するからお聖人さんと共に登ったら結構つらかったけど、お経を買い、宝の内容をしっかりと見てきたから非常につらいけど、結構楽しめたけどね。」


 私がそれだけ辛い思いをしている状況を夕菜ちゃんは感じ取れたから暫くここで休みながら一緒に話している状況は非常に嬉しかった。

 すると、夕菜ちゃんはその話を聞いて嬉しかったのか…、


「うん。そうだね。私も鞍馬寺について話してみるね。」


 と鞍馬寺の話をする事になり、私は嬉しかった。


「ありがとう。夕菜ちゃん。その話を聞いているだけで非常に嬉しくなったよ。」


「じゃぁ、これから鞍馬寺について話すね。」


「うん。」


 私は夕菜ちゃんに感謝しながらこれから鞍馬寺についてしっかりと聞こうと思った。


「鞍馬寺は1949年までは天台宗に所属していたお寺だったけど、現在は独立して鞍馬弘教総本山に属するお寺なんだ。」


 意外だ。

 日本仏教に多い○○宗でなく、○○教になっているのが意外と面白いのが鞍馬寺だ。

 しかもかつては天台宗だったが、現在は別の宗派になっているのも非常に興味深い。

 そう思いながら私は彼女がその寺の墓守女子なのか質問してみる事にした。


「成程。で、夕菜ちゃんはそのお寺で一番、人気がある墓守女子なの…。」


「うん。その通り。私の体を大事にする事で多くの死者が私の中で埋葬されて成仏されている状況に非常に人気があるんだよ。」


「成程。私も結構、人気のある墓守女子だけど、私達は死ぬ事も老いも奪われた状態でずっと来るから本当にこの世界でずっと生きなければいけないとなると本当に辛い思いがこんなに来るんだと感じるよ。」


「そう…。でも、絵理奈ちゃんの人柄の良さや私の優しさは多くの檀家さんや遺族を癒してきた存在だと思うし、あんた達みたいな墓守女子があるから火葬から私達の体内葬が行われるのは何気に納得できるのは私も思う気がするけどね。」


「成程。でも、そういわれるとなんだか非常に嬉しくなってくるけど、それだけで非常に気分が良くなるのは何気に納得できる気がするよ。」


 意外。

 夕菜ちゃんが私の事を褒めながら私や彼女が墓守女子になったがゆえに体内葬が行われている事実を知ると時代は変わったと実感した。

 ゆえに今や墓守女子の体内葬が主流になった以上、火葬は既に廃れたものだと実感した。

 故に、夕菜ちゃんと私が共に話しているとそれだけで非常に嬉しくなっている状況が私達を支えている状況に確かに嬉しくなる状況があるのは判る気がしてきた。

 でも、そういう嬉しさが私を本当の意味で皆を救ってくれる状況は確かに私の心を救い出す状況に本当に助けてくれる状況は私も墓守女子として凄く過ごせる状況が出ると本当に感じてきた。

 すると、私の疲れも非常に癒されたのでこれから鞍馬寺まで登山が出来ると感じた。

 だから夕菜ちゃんにそれを報告しようと思った。


「よし。絵理奈ちゃん。本当にあんたは歩けるようになった。これから鞍馬寺まで歩いてゆこうね。」


「了解。私も一緒に登れるから大丈夫だよ。」


 体調が凄く元気になってきた状況にこれから鞍馬寺まであるけど、自身を感じてくると自身でもこの感情を糧にしっかりと動いてゆこうと思い、自身でもおの決意を強く出さなければいけないと感じたのでそれをばねにしっかりと動いてゆこうと感じた。


「ありがとう。夕菜ちゃん。お陰で安心して登れる状況だから登ってゆこうね。」


「うん。絵理奈ちゃんが元気なら本当に助かるから。」


 夕菜ちゃんと私の絆が深まったと思いながら私達は直紀さんと共に再び登山を始めた。

 そして途中の神社や文化施設によりながら見て、ようやく鞍馬寺まで辿り着いた。

 これで少しほっとしたと思いながら鞍馬寺がどんあ場所か凄く楽しみになった。

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