第83話 お聖人さんにお腹掃除を行う。
そして三回忌の仕事が終わった後、私は顔を覆うタオル揚げず、お
なぜなら、墓守女子のお腹を掃除してから顔を出すことでお腹がより神聖な存在だと示す必要があるからだ。
だからこそ、私はお
そして檀家さんは三回忌などをやっている際にはお腹を丸出しにした上、顔を書くさなければならないのでつまり、体内仏を作らねばならない。
体内仏とは墓守女子の私たちが体内で遺体を安置させ、そこで休ませなければなrない事を意味する。
そうする事で、死人が成仏するといわれる新しい埋葬方で、今やあらゆる宗教を問わず、こちらの葬儀が主流になっている。
例えば、神道なら巫女姿、仏教なら体内仏、キリスト教なら腹だし修道院、ムスリムならベリー衣装で埋葬される。
それは以前よりも火葬などが廃れた影響が今でも非常に色濃く残る事が非常に大きいだろうと感じた。
そしてお腹の掃除が終わった絵理奈ちゃんのお腹を後、私はようやくタオルを上げる事ができるのでそれまでは待つことにした。
「よし。絵理奈ちゃんのお腹を大事にしてくれて非常に良かったな。」
「あぁ、そうだな。私もそうやってきれいにされていると非常に良い方向へ示してくれるから猶更、嬉しくなるよ。」
私はそう思いながらお聖人さんにお腹掃除をして暫く待つことにした。
それがたとえ、厳しい状況の中でもそれを乗り切る事が出来れば間違いなく私は安心できると感じた。
「でも、絵理奈ちゃんのお腹を掃除しているとお腹のお肉がプルンになって凄く可愛く感じるのはなぜだろうが。」
「お聖人さん。私のお腹が太ったといいたいのですか?」
「ごめん。絵理奈ちゃんに太ったといって申し訳なかった。だからごめんなさい。」
「ふふっ。本当にお
「あぁ、そうだね。俺は面白くして例を成仏させる。豊かな表現とあんたのお腹で埋葬すればなくなった人も喜んで成仏するか、絵理奈の体の中でずっと安心してすごせるでしょう。」
「うん。ありがとう。お
「あぁ…。そうだな…。」
お
だから私はその件についてお聖人さんに聞いてみようと思った。
「ねぇ…。お聖人さん…。」
「どうした?絵理奈ちゃん。」
「なんで私を見て凄く険しい表情になるの?」
「…。」
どうやら私がお
どうしてお
「絵理奈ちゃん。俺と絵理奈ちゃんでは寿命の長さが明らかに違うからだよ。」
「つまり、お聖人さんが亡くなっても私はずっと生き続ける事が義務付けられるの?」
「あぁ、俺は普通の人間で年を取ったら亡くなってゆく。それに対して、絵理奈ちゃんは墓守女子だからいつまでたっても女子高生の姿のままだし、死ぬ権利も閉経する権利も奪われているんだ。」
「そうか。私達の寿命が永遠でもお聖人さんの寿命はいつかは尽きる訳だね。」
その話を聞いて私はもう、天国にも地獄にも行けない少女が墓守女子だとはっきりしてきた。
墓守女子になった女性は死や女子高生以上の老い、閉経が出来なくなる欠点があり、他の女性や男性が普通に年を取ってなくなってゆくのに対し、私達はそれが出来なくなる。
その深刻な話を聞いた私は、私を含めた墓守女子がいつまでもこの世に女子高生のまま、生が与えられるのに対し、お
凄く悲しいけど、こういう現実が私達の未来に必ず訪れる。
なぜなら、お
そして、それは私だけでなくほかの墓守女子でも同じようになるし、彼の息子に私達墓守女子の契約が移行するから凄くつらい気分が芽生えてくる。
そして私達、墓守女子は天国にも地獄にも行けない少女の扱いになり、その意味は私達がこの世で永遠に女子高生として生かされなければいけない事を意味する。
そして墓守女子は亡くなった男性の死肉を分解してそれを卵子に変えてしまう構造になっている故に、私達の治癒力の高さが非常に高いといわれるゆえんだ。
しかも刃物や銃は持てるけど、皮膚に刃物や銃弾が当たると傷つかないどころか刃物が銃弾が木端微塵になる状況が続くのはそういう意味だったのかと感じた。
凄くつらいけど、これが現実なんだとわかると非常に気分が楽になった。
しかも、出産も普通の女子よりも女の子場合は子供が出産する時期が遅いのもそういう意味なんだと感じた。
そして私達、墓守女子は帝王切開はできるが術後は恐ろしいレベルの治癒力で傷跡すらもない状況が出ると私は本当に化け物扱いされる恐れがあるのは本当なのだと感じた。
そして大量出血すると死なないけど、暫くは意識を失う状況が生まれ、2か月位は意識を失うのもそれがあると感じた。
だから私は本当にこの辛い思いが墓守女子という立場に置かれているからこそ、それが理解できるのだと感じた。
そして私の体内は治癒力が高く、腹腔や胸腔の中では小型の監視カメラまである。
しかも、心臓は特別な防護肉壁で守られており心臓も腸も凄くきれいに手入れされている状況があると私達墓守女子は普通の人間よりも体が丈夫で刃物や銃弾に対する体制が他の人間よりもあると改めて感じた。
だからお
天国にも地獄にいけない私達だからこそそう思うのは当然だった。
だから私達でも生きて行ける社会が必要だと。
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