第38話 少女はペリメニ焼売を作る。
私が墓守少女になってから私の身体にある変化が起きた。
それは私がどんな身体が傷ついて簡単に治癒される部分、そしてトラックが私と衝突しても、私が無事で運転士が死に至る状態が私の目で見てしまっている。
そして、私は助かってもその事故は異常だと思われる恐怖を感じる…。
つまり、私の身体は丈夫な一方、死も老い、閉経、腐敗する権利すら奪われた私の身体はある人たちにとっては化け物に見えるのは仕方ない。
その一方で私の身体が死なず、お墓代わりになる事から私の身体は墓守女子として慕われる側面まで出ているのはある意味、墓守女子は2つの側面があると感じた。
つまり、自殺してくても出来ない状況に私達が置かれている。
仮死状態があっても死がない事は私の身体は死ぬ権利が奪われた状態で生かされる状態だと感じていた。
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そんな状況下で…、
「直紀さん。ペリメニ焼売を作っているけど、焼売にサワークリームを入れて何するの?」
私は自殺出来ないなら直紀さんが生きている間でも私の身体の中でしっかりと調理せねばならないと感じた。
「絵里奈ちゃん。ペリメニ焼売はサワークリームが必要なんだよ。」
「そうなんだ。」
「現にペリメニ餃子の具材は、ひき肉、玉葱、大蒜、塩コショウと比較的焼売と同じで、大蒜さえ省けば、簡単に作れる代物だよ。」
確かに…、
ペリメニ餃子は大蒜を省けば焼売と殆ど、同じで具材で作れる事に私はある意味、感心した。
現に焼売は、大蒜を除けば餃子と同じ具材で調理できる汎用性が高い料理である事は感心した。
その上で、中華料理で重要なのは汎用性とどんな食材でも美味しく作れる部分だと私は感じている。
だから、中華料理の重要性は実は汎用性から来ているので餃子と焼売の具材が同じ理由なのは食糧問題を解決する為にあると私は感じた。
「それで、このシュウマイには普通のあらびき焼売にフレンチドレッシングとサワークリームを混ぜているけど、それはどうなの?」
「絵里奈ちゃん。焼売は脂っこいのが難点な理由を知っているよね。」
「うん、知っているよ。」
「脂っこい焼売をどうやればさっぱりした味に出来るのか考えたらマリネ風にしてサワークリームをいれる事でさっぱりした美味しい焼売になると俺は読んでいる。」
―――へぇ~。
マリネ風味にサワークリームを混ぜる事で確かにさっぱり風味を出すと私は感じた。
アメリカ料理や中華料理、更にはフランス料理は味の濃い料理が非常に多く、それらを直接食べ続けると身体をおかしくしてしまう状態が続くのでそれを避けるためにもワインや水で喉の渇きを埋めていた。
対してロシア料理は極寒でありながら東北や北欧みたいに濃い味料理は皆無に等しく、大半が薄味で楽しめる料理が作られた。
つまり、薄味を食べる事で喉の渇きを防ぎ、更には身体の状態を直しているのは当然だなと感じた。
だから、薄味料理は喉を守る為には非常に重要な料理でどれは味覚を守る上でも大事な調理方法だと気づいた。
「だから、焼売にサワークリームとマリネ風味を入れたのは身体の渇きを防ぐためでしょ。」
「その通りだ。そうする事でロシア料理にもフレンチにも繋がり、身体の渇きを防ぐ上でも重要な調理手順といえる。」
「なる程、薄味で喉や味覚を守る事は勉強になったよ~。」
私は薄味の重要性は実は、味覚と喉を守る上で非常に重要な役割を出していると思うとロシア料理を作りたいと思う気持ちが又、先行した。
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それからペリメニ焼売が完成し、見た感じでは脂が少なく更にフレンチドレッシングとサワークリームを混ぜたドレッシングを焼売に掛け合わせる事で焼売特有の脂っこさを軽減させ、非常にあっさりした味を出すと私は感じた。
つまり、焼売の脂身と牛乳の脂身を弱める為だと…。
「絵里奈ちゃん。ペリメニ焼売は箸で食べるんだぞ。」
「了解。」
私は箸を用意してこれからペリメニ焼売を一口、頬張った。
すると…、
「凄い。焼売なのにあっさりした味に私は露中のスマートで濃厚な関係を併せ持つ味だよ。」
私はこのペリメニ焼売は餃子よりも非常に安価で便利に作れる料理だと感じた。
だからこそ、この料理を作る上で従来の焼売にフレンチドレッシングとサワークリームの掛け合わせは非常に大事な要素になるとつくづく感じた。
「こんなにあっさりして脂が少ないなら、焼売を何個でも食べられる。」
「どうだい。絵里奈ちゃん。俺が作ったペリメニ焼売は実は、焼売の脂っこさを減らす為に考案された料理だ。」
「うん、この焼売なら何個食べても胃がもたれないね。」
「その通り。露中関係向上の為に作った料理だからな。」
私はこういう料理の存在が意外と重要なのだと思うと意外と料理で外交を良くするのはありだと思った。
だから、ペリメニで焼売や餃子を作りたいと思った。
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