第142話 ある出逢い
そんなある日、お見合いの会から僕と付き合いたいとメールが届いた。僕の四つ年下で子供が一人いるバツイチの女性からだ。
名前は恭子と言い、逗子に住んでいるそうだ。
川崎駅で待ち合わせ会う事になった。
恭子はメールで「デートなのだから手を繋ぎ歩きましょう」と送って来たので、僕は「初対面の女性と手は繋げません」と返事をした。「男なのだから手を繋ぎリードして欲しい」と恭子は返信してきた。
当日、川崎で恭子に会った印象は小柄でふっくらした可愛い子だ。
ハキハキして会話も恭子が僕をリードした。手を繋ごうと言うと喜んで手を出した。
恭子は凄く積極的だった。結婚を前提に付き合いたいと言ったのも恭子だった。
僕の第一印象はゴルゴ13の様で厳つい感じがしたそうだ。
ドライブしたり、買い物に行ったり、カラオケしたり凄く仲良くなった。みつくちでスピーチエイドをしている事も話した。
ただ精神科にかかっている事は言えなかった。
スピーチエイドをしている事を恭子は母親に話したそうで、子供の頃からきっと辛い思いをして育ち強い人だろうと言われたらしい。
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