第134話 年末年始のイベント

 年末年始も大変だった。


 太陽グループが東京都の仕事を取って来た。ホームレスを集め住む所と食事を提供するイベントだ。


 朝、昼、晩とお弁当を提供するのだ。ごはんはお代わり自由。お代わり用のご飯を大量に用意しなければならない。


 食数は千五百食予定した。 


 兄はこのイベントに参加する者に全ての利益を還元すると言った。メンバーは燃えていた。


 仕事は想像を絶するモノになった。リタイヤするメンバーが続出した。期間は二週間だ。


 このイベント参加者のホームレスは、毎年必ず死者が出るらしい。


 普段、腹一杯食べ慣れないホームレスがいきなり食べるとショックで死んでしまうというのだ。


 警察も見張りに来ていた。指名手配の犯人が紛れ込む事があるという。


 元旦は、鯛のお頭付きをリクエストされ探すのが大変だった。


 二週間は長く感じられた。


 僕は臨時ボーナスとして三十万円貰った。強い達成感があった。

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