第四章 青春時代
第57話 最悪な専門学校生活
調理師専門学校は、出来損ないの集まりだった。
授業中もがやがやして、先生も注意しない。テストも、教科書を見て回答して良かった。一年間通うと、自動的に免許を取得出来る。
調理実習は面白かったが、授業が終われば家に帰って仕事をするしか無い。
僕はふて腐れながら仕事をしていた。車は車検が切れてすぐに廃車した。
たこ焼きも大判焼きも売れずに閉鎖していた。僕はほか弁の担当に戻った。
週末にバスケットのアシスタントコーチをするのが唯一の楽しみだった。
専門学校は退屈だった。家に帰ると店を二十四時まで営業する。その繰り返し。
僕は専門学校をサボり、追分にある古い邦画を専門に上映している映画館に、よく足を運んでいた。入場料、四百円で三本だて。ポルノ映画も頻繁に上映していた。
お客さんも昼間なのに良く入っていた。
最悪な日々を送っていた。
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